「ぬぬぬパナパナのぬぬ 2015 大阪展」 と同時開催されていた「染織の王国•琉球の布」
琉球紅型、喜如嘉の芭蕉布、読谷山花織、琉球絣、知花花織、宮古上布、首里織、久米島紬、与那国織、八重山ミンサー、八重山上布、そして沖縄の若手作家グループの「てぃーはな」。
大阪でこれだけの数の琉球染織が同時に展示されるのは珍しかったのだそうです。
※会期は終了しています。

宮古上布の上原則子先生、池村初美先生、荷川取ひろみ先生とカメラ
会期中、いっぱいお話ができて嬉しかった~♪

宮古上布の糸の原料は、イラクサ科の苧麻をつかいます。年に4~5回の収穫ができるそうなのですが、3月~5月の苧麻はうりずんブーと呼ばれて最も良質なのだそうです。こちらの青々とした苧麻はうりずんブー。ブーとは苧麻の繊維のことです。
毛羽の少ない繊維を採るためにつかわれているのが、ミミ貝という小さな鮑のような貝。
苧麻の表皮を剥いで表皮の裏側にミミ貝を当ててしごいて繊維のみを採りだします。レッティングです。

苧麻の繊維(生ブー)を指や爪で細く裂き、結び目をつくらずに指先で撚りつないでいきます。

経糸は2本撚り、緯糸は1本撚り。撚りつないだ糸は10ヨミくらいになると、(長さにして6,000m)糸車で撚りかけをして仕上げ。着尺1反分に使用する糸は50ヨミが必要で、経・緯それぞれ専門の績み手が1人で績むと半年を要します。
百貨店の中は乾燥していてとてもやりにくいかと思いますが、黙々と績んでいらっしゃいました~。

左の地あきの大柄の宮古上布は理想のタイプ。良いな~(〃∇〃)ドキドキ
宮古上布のテカりは蠟引きといわれますが、蝋が引かれているわけではありません。蝋が引かれているように見えるからいわれるもので、糊と砧打ちの仕上げによるもの。水洗いしていると落ちていきます。


八重山ミンサー工芸館の方、久米島紬、知花花織、読谷山花織の皆さまとカメラ

八重山上布を羽織らせていただきました~。

こちらも素敵♪


宮古上布も八重山上布も苧麻でつくられる上布ですが、糸づくりと仕上げの違いで、見た目だけでなく着心地がずいぶんと違います。宮古上布は砧打ち、八重山上布は海晒し。
どちらも着てその違いを楽しみたいですね:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

つづきます(^-^)/
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