冨士染工 / きもの文化検定工房見学 その1 のつづきです(^-^)

京都高雄の山麓にある栗山紅型工房へ目
この日の午前中は京都も雪が降っていたので、うっすら雪化粧。


栗山紅型とは?
琉球染織の唯一の染めである紅型の技術と京友禅の染料を取り入れた和染紅型。
琉球紅型の特徴は沖縄の陽射しにあう鮮烈で大胆な色の顔料による染めですが、
栗山紅型は京友禅のような透明感のある染めをだすために染料をつかって染められます。
琉球紅型で高貴の色とされる鮮やかな黄色は、栗山紅型ではしっとりした黄色。
工房見学には、帯の里帰り♪ということで、二人とも栗山紅型工房の帯です。


栗山紅型の工程は工房内で一貫作業にて行なわれています。分業制の京都では珍しい。
①図案作成②型彫り③糊置き④地入れ⑤挿し彩色⑤糊伏せ⑥地染め⑦蒸し⑧水元
ただし、蒸しの工程だけはムラなく蒸し仕上げるために大きな設備が整った専門
の施設にだしているのだそう。

見学は、まず水元の工程から。

●水元●
工房を左手に川沿いに歩いていくと寒~い中、水元の作業が行われていました。

ご案内くださったのは、栗山紅型工房の西田裕子先生。
二代目栗山吉三郎先生のお嬢さまです。

反物を水の中でジャブジャブと振り動かして水との摩擦で余分な染料や糊を落とします。
水は冷ければ冷たいほど色づきが良く鮮やかに仕上がるのだそう。
そしてその水がとても重要とのこと。こちらの工房の水は川から引いているそうで、
とても良いのだそうです。ですが冷たい…(((゜д゜;)))

夏の麻の反物がユラユラ。この出目金文様が可愛い(≧▽≦)ドキドキ

栗山紅型工房は若い女性の職人さんが多いなという印象なのですが、この水元の
工程は男性のみがされるのだそうです。

決して手を抜かない人の手による技と風光明媚な土地と水が生みだす美しい布なのです。


つづきます(^-^)/

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