明治神宮文化館宝物館にて開催中の「宮廷装束でみる『源氏物語』」展へ(~6月30日)サーチ
衣紋道高倉流宗会頭でもあられる仙石宗久先生主宰の有職文化研究所の監修による
古典文学である源氏物語に垣間みられる装束、そして資料の展示会です。
きもの カンタービレ♪

2010年4月27日にオーチャードホールにて行われた衣紋道高倉流による『源氏物語桐壺の巻』
の再現のためにつくられた装束、その他有職文化研究所の所蔵する装束や資料が展示されています。
仙石先生、直々にご案内いただきました~(≧▽≦)♪ なんて幸せ!
きもの カンタービレ♪

源氏物語の中では、実はあっさりと書かれているという、光君の誕生の「産湯の着」
現在の皇室では「産湯の儀」は誕生後、御七夜の一度だけの行事となっていますが、平安期
は御誕生後の七日間、朝夕二回「産湯の儀」が有り、読書鳴弦の儀があったのだそうです。

出産の際には、装いだけでなく部屋の室礼がすべて白一色となります。几帳だけでなく
衣桁の木も白木に畳みの縁もすべて白一色となるのだそうです。
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帛(はく)の十二単です。正式名称は、「帛の御五衣 御唐衣 御裳の装束」
皇后陛下のみがお召しになられるもので形状は通常の十二単に準ずるもの。
御長袴、髪上具、扇の要を除いてすべて練絹の純白の御装束です。
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産湯の儀で鳴弦の役を務める武官の装束は闕腋袍(けってきのほう)。
これは、朱ふつ輪無唐草紋穀織の闕腋袍。穀織(こめおり)は紗の技法から生まれたもの。
2本1組の経糸を対として絡み合わせ、透し文様を織りだしています。穀織の名称は籠目
(こめ)からとも、粒を並べたように
見えるからともいわれています。
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産湯の儀で読書の役を務める文官の束帯は縫腋袍(ほうえきのほう)。
袍の色は身分によって異なります。この濃い緋色は四位階にあることを示します。
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産湯を使うときの魔除けとして虎の頭(実際は虎の骨でないかとのこと)や犀の角が
つかわれました。産湯の桶につけて驚かせたのだそうです。
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弘仁14年(823年)~江戸時代末の孝明天皇まで即位で着用された禮冠、禮服、玉佩 。
これは江戸時代に皇子代を務められた高倉流に伝わるものを元に復元されたもの。
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鮎のアップリケ???、元となったものにも紙のアップリケのようなものがついているのだそう。
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こちらは蹴鞠をする時のための装束、鞠水干と鞠袴。
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水干といっても、形は武士の直垂ひらめき電球これは紋紗で胸紐と袖の露先に特徴があります。
胸紐は結ばずに袴の帯と絡ませるのだそう!この鞠水干は江戸時代末期のもの。
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鞠袴は経糸に絹で緯糸に葛の繊維がつかわれた指貫。
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袍には有欄と入欄(蟻先と なっている部分が内側に折り込まれてプリーツ状にした形)が
あるそうですが、わかりやすい入欄のものも展示されていました。
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「加冠の儀」の「赤の闕腋の袍から黄色の縫腋の袍へ」の装束も展示。
小葵文様の黄色の縫腋袍。この時はまだ無位なので黄色。
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昨日の「大神社展」の展示にもあった蛮絵。随身の褐衣の装束
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青表紙本の源氏物語も展示されています。
青表紙本とは、藤原定家の写本のこと。これは室町時代のものだそう。
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装束の世界、用途、年齢によってさまざまにあり、奥深いです。
まだまだですが、大変勉強になりました。ありがとうございましたm(_ _ )m

神宮の森にひっそりとある、知る人ぞ知る文化館宝物展示室。会期中に是非!
5月10日には展示替えがあります。
私も明治神宮の菖蒲の花咲く頃にまた訪れたいと思っています(^-^)/

※有職文化研究所の仙石先生とご一緒させていただき、明治神宮文化部さまより撮影と
「きものカンタービレ♪」でのご紹介の許可を頂戴いたしております。

明治神宮の前は明治記念館にてランチを割り箸
きもの カンタービレ♪
こちらでお鮨をはじめていただきました。ここは知る人ぞ知る穴場のようですひらめき電球
今が旬!の松笠つくりの鯛。おかわりをいただくほど美味しかったです~(≧▽≦)ラブラブ
きもの カンタービレ♪ きもの カンタービレ♪
至福の時間でございましたドキドキ
本当にありがとうございましたm(_ _ )m



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