登美の丘ワイナリー Mar.2016 ~ワインの歴史、醸造所、貯蔵庫~ | MOMOの東京グルメ日記

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登美の丘ワイナリー Mar.2016 ~ワインの歴史、醸造所、貯蔵庫~

畑の見学後は、こちらへ


畑の見学


「登美の丘ワイナリー」は、100年という長い歴史のあるワイナリー。


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登美の丘の歴史
1909年(明治42年)に、中央線の建設関係者であった小山新助氏が設立。ドイツのブドウ専門学校を卒業した小山氏は、洋風文化の波のなかでワインの普及に意欲をを燃やし、ドイツのライン・ガウに似た登美高原に出会い、この地でブドウ栽培をする事を決意。(当時は「登美農園」という名だった)当時、日本各地のブドウ農園で猛威をふるっていたフィロキセラの防除方法の知識がなく、海外から医師ハインリッヒ・ハム氏を招聘。接ぎ木の技術指導を受け、見事にフィロキセラを克服し、広大な登美農園の誕生に至る。




サントリーの歴史を説明して頂いた後は、いよいよ醸造所へ

(醸造所内は撮影禁止でしたので写真はありません。)


醸造所
小さなタンクが約20基(2~5kgℓ)設置してあります。何故小さいかというと。。。自社畑約100haを40~50の区画に分けて栽培し、一番いいタイミングでブドウの味を見極めて収穫している。収穫したブドウを一番いい条件で引き出す為に、別々に醸造したいので、この様な小さなタンクを使用している。(登美の丘では、別々に醸造してアッサンブラージュしている)

除梗・破砕
除梗・破砕はこの場所よりも高い場所で行い、ブドウを高い場所から低い所へ落としてあげる形で、なるべくブドウに負荷が掛からない形でタンクに入れるまではなるべくそっと入れる様にしている。
手摘みしたブドウを、一房一房丁寧に収穫してブドウ園で選果して10kgのプラスチックの容器に入れ、それを積んでトラクターでこちらへ持ってくる。
赤→軸と粒を分けて、軽く潰して発酵タンクへ。(必要があればこちらでも選果)

プレス
プレスは、完全重力では落ち切れないので、中部ポンプを使用し軽くプレスしている。
中部ポンプは、モッツアレラ等の柔らかい固形を造れるタイプのポンプ。スクリューポンプも使用しているが、中部ポンプを使用している方がより品質はいい。


発酵タンクimage

ここは撮影OKでしたので、撮影させてもらいました。
こちらは、9.5kℓのタンク。ワインでいうと、12,000本の造れるタンクが約20基設置してあります。

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タンクには霜が。


次は、貯蔵庫へ

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見学させて頂いたのは、第4Cellar

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貯蔵庫内には、フレンチオーク樽 200樽貯蔵。

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Barrique(バリック)  樽は、フランスのトップメーカーである、Seguin Moreau(セガン・モロー)社の樽。樽メーカーとしては、Taransaud(タランソー)社も有名ですよね。
それにしても、トップメーカーの樽をこれだけ揃えられるというのは、流石サントリー(株)様ですね。


瓶熟成庫
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鍵付きの棚には、エチケットが貼られていない古酒がズラリ。圧巻の本数です。こちらに貯蔵されているワインは、販売目的ではなく、テイスティング用と仰ってました。

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この鍵付きの棚には、1970年代のワインが。

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「登美 ノーブル・ドール 1978」ノーブル・ドールは、 登美の丘ワイナリーで造る貴腐ワイン。毎年生産していない「Ch,d'Yquem」(←私の大好きなワイン)同様、ノーブル・ドールも毎年生産しておらず、ヴィンテージにより、リースリング100%年もあれば、リースリング+セミヨンのブレンドの年もあります。

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ノーブル・ドールの瓶底には、こんなに酒石酸が沈殿していました。

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「登美 カベルネ・フラン 1975」


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「登美 甲州 遅摘み 1976 」

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「登美 リースリング 1975」


この後は、再びマイクロバスで移動し、テイスティング会場へ移動バス
場所の移動に掛かる所要時間で、「登美の丘ワイナリー」がいかに広大な敷地かというのを改めて感じます。何ていったって、森を含めて約100haもあるのですから。。


 こちらにリンク貼ってあります