あるひとからこんな質問が。


「なぜユーロ高が続いているのか、不思議に思ってます。米ドル高は、日本での金融緩和策と同時に先日のアメリカ連邦準備理事会の量的金融緩和縮小という方針決定が影響していると思いますけど、ヨーロッパでは金融緩和を相変わらず続けているのに、なんでユーロが高くなってるんでしょう? 円安傾向は日本で金融緩和策をとっている以上理解できますけど、なぜ同じような政策をとるヨーロッパのユーロに対しても安くなるのか、どうしても解せません。ヒント与えてくれませんか。」


私の返事。



何が違うかというと、ECBは不胎化政策、後者は非不胎化だからです。不胎化ということは中央銀行の通貨量が増えないことになり、通貨量で為替が決まるので、ユーロが買われやすいのです。

「ユーロが強いのはECBの量的緩和がFRBや日銀がやっている緩和策と違うからです。

ただし、ユーロ高もそろそろ終わるかもしれません。ユーロ圏の銀行はECBからLTROで借り入れた額を前倒しで今返していますが、流動性が下がりすぎて(つまり、市中の出回っている通貨量が減り続けていて)市中に回るべき通貨量の危険水域を下回ってきています。
従ってECBはFRB、日銀式の緩和策を近々やらざるを得なくなってきている感じがします。
それをやればユーロは暴落するはずです。」


にほんブログ村 為替ブログ 為替日記(団体)へ