さて今週は「カーライルミュージックフェスティバル」なる音楽祭があり、子供から大人までが様々な形で参加する。
うちの娘は昨日、個人的に習っているピアノの先生から「やってみたら?」という声をかけて頂き個人で参加したのであるが、娘の学校からは合唱の部で高学年と低学年に別れて参加した。

月曜日の事。
高学年の合唱の部があり、学校からコーラス部が参加した。
各小学校から参加があり、優勝校を決めるのである。
うちの学校は年中を通して合唱部を週1で実施し、この日に挑んでいる。
私の友人の娘が参加するという事で、私も会場に駆け付けた。

うちの学校の高学年の合唱部顧問はコーラス経験の無いばあちゃん先生が担当している。
この先生は美術部も担当し、本業は特別養護学級の先生でもある。
さて本番、うちの学校の高学年生徒らは首を左右に振りながら両手を顎の下で広げて歌う、何と言うか・・昭和臭いというのだろうか・・さすがばあちゃん先生が降り付けたな・・と思える振り付けで合唱。
そこには勿論、ソプラノ&アルトなどの選別もなく、男子と女子が頑張って歌い上げた。

さて、我が校が歌い終えて次に出て来た学校が、カーライル唯一の幼稚園から高校まで一貫教育を行っている私立学校であった。
制服が独特ですぐに分かる。
センスはカーライル1ダサいが、金持ち子供が通っているので制服だけはダサいながらも力を入れている学校である。

さてそこの学校はまず立ち方が違った。
そして連れて来ていた合唱部の先生が指揮、別にピアノを弾く人もいた。
始まるや否や、アルト、ソプラノが見事に別れ、凄い声量と共にそれはまるでオペラ座にいるかのような雰囲気に包まれた。
男子らはまだ声変わりしていない子達もいたのか、ハッキリとテノールらしき音は響かなかったが、とにかく、この子達はどれだけの期間を本気でやって来たのだろうかと思うと、思わず映画「ネイティビティ」を思い出し、友人と笑ってしまった。

この威圧感と迫力に押され、我が校の高学年らは下を向き始めた。
「僕ら絶対に勝たれへんやん・・」「俺ら下手や・・」そう男子らが言い始めた。
PTAら父兄は「これはコレの素晴らしさがあり、アンタらはアンタらの素晴らしさと良さがある。比べたらアカン」と励ます。
が「比べたらアカン言うけど、コレコンクールやもん、勝ち目ないわ」と高学年の子供達が落ち込み始め、顔を上げなくなった。
「堂々としとったらエエねん!!あんたら、あの制服に負けたらアカン!輝く緑色のジャケットが何や!あんたらもエエ色のトレーナー着て頑張ったやんか!!」と1人のお母さんが言った。
青春や・・スクールウォーズ思い出すわ・・

結果、我が校は入賞もしなかった。
しかし、それで良いのである。
一生懸命に練習して来た、それが悔し涙として子供達に刻まれたのなら、その価値は十分にあったのだから。
青春万歳。
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