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2014年08月23日

移住

テーマ:オーストラリア時代
夜、アイロンをかけながら滅多に見ないTVを見ていた時の事。
どのチャンネルでどんな番組がやっているのか分からないので、とりあえずそのままにしておいたら、「オーストラリアに移住したい英国人達」みたいなタイトルの番組が始まった。

4年ほど前だったか、ニュースでオーストラリアに移住する英国人が年間かなり大人数になってきているものの、その40%は英国に戻って来るという内容を伝えていた。
私がオーストラリアに住んでいた頃も、定年を迎えた夫婦が日本から移住しているものの、医療費が100%負担なので、病気になった時、金銭面で出費が大きいという特集を見た事があった。
たまたま、その出ていた夫婦が知人の両親だった事もあり、移住が大変なんだなーという印象を受けた。

今回、ある1組の夫婦が出ていた。
現在、英国在住の夫は50代の消防士、妻は弁護士、子供は2人。
オーストラリアに移住するため、今回、オーストラリアを訪問中であった。
家族は動物園に行き、キリンと触れ合っていた。(触れ合いの時間みたいなやつで)
そこで妻は言った。
「そう、こういう事なのよ。私達がオーストラリアに移住したいのは。沢山の野生動物達と触れ合い、自然の中で子供を育てたい」と。

いやいや・「野生動物」言うけど、違うがな。
めちゃめちゃ動物園やんか。
しかもキリンて・・アフリカに生息する動物で、オーストラリアの大地を走り回ってへんで・・。

しかも住みたいのが便利なシドニー。
ほな、都会やん!!
田舎や自然や言うのなら、オーストラリアのど真ん中に住んでこそ、大自然と違うんかい!!
この2人は数年前から、オーストラリア移住のためのビザを申請している。
しかし、ビザが発行されたのは弁護士の妻のみ。
消防士の夫と子供はビザの許可が下りていない。

仕事も数年前から探しているものの、2人とも見つかっていない。
が、「とりあえず行けばビザも仕事も何とかなるさ~」と前向き。
移住の後の生活レベルがどう変化するかなど、未経験者であるから想像も付かないが、あてもなく行くのは無謀というもの。

私がこんなブログを書いているからなのか、時々、英国在住の日本人妻の方々からメッセージを頂く。
ここ3年ほどの間で10件ほどあった相談というのが、仕事に関する事であった。

英国人男性と日本で結婚し、こちらに移住したものの、不景気で夫の仕事が見つからず、自分の英語もままならないため就職出来ず、極貧の生活をしているとの事であった。
私が、一体どうやって仕事を見つけたのか教えて欲しい、どうすれば就職できるのかを聞きたいという内容が実に多い。

しかし答えられる事は1つしかない。
履歴書をとにかく出しまくる。
コレしかない。
私だって別にコネがあったわけでもなく、100通出せば1通当たるかも知れず、はたまた1通で合格という場合もあろう。
こればっかりは答えがない。

自分が英国に移住した過去から、再び日本に移住する事がどれだけ生活レベルを変化させ、大変な道のりであるかは経験済みであるし、覚悟の上で移住しなければならないと、移住を決めた時から分かっている。
家族を引き連れ「何とかなるか」では、リスクが大きい。

私とて余裕はなく、そんな日本人妻の方々を気の毒には思うけれど、だったら何故に英国移住前に、ほんの少しでも英語を勉強しなかったのか?夫の就職を決めてから来なかったのか?と本音の部分でそう思う。
そんな質問も助けにはならないから聞かないが・・。

英語が話せなくとも、どんな仕事でも良いなら必ず見つかるはずで、それはもう運なのか行動力なのか分からない。
自分も数年後、日本に移住するべく、少しずつ準備を始めている。
出来る限りリスクを負わないよう、ただただ頑張るのみ。

移住を軽く見たら偉い目に会いまっせと書いておこう。

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2014年08月22日

行けば・・

テーマ:生活ばなし
今まで全く家庭菜園やガーデニングに1%の興味も無かった私であるが、この夏に念願の大葉、春菊、大根、そして頻繁に食べるビーツ、ネギ、絹さや、パクチョイを豊作させた事で、ちょっと興味が沸いてきた今日この頃。
田舎暮らしなので、そもそも娯楽と行く場所が無いというのが大きな理由なのであるが、今年は家の畑で採れた野菜で十分に間に合い、買う事が少なかった。

家庭菜園がプロ並みの義母の教えのもと、「じゃがいもは買った方が安いから、割に合わないので育てるだけ無駄」と言われ、じゃがいもは育てていない。
がしかし、獲れたての芋は美味しいんじゃあないだろうか・・と、ちょっと考えてみたりするが、これを義母に相談すると「やめとき、そんなん。無駄やから」と言われるので誰にも相談できない。

市場に新鮮な野菜を激安で売っている八百屋があり、確かにそこの野菜は美味い。
それは分かっているが、あんな野菜がもしも自分で作れたのなら・・などと思う反面、農業のプロをナメたらアカンわな・・とも思う。

こんな時、ああ自分が農業高校に行けば良かったなと思う時がある。
あの時、まさかこんなに農業の知識を欲する時が来るなど思いもしなかった。
女子高で何を学んだわけでもなく、農業高校ならば・・と思っている人は他にもいるだろうか。

今日は冬の野菜の種をガーデンセンターに買いに行った。
まだ夏の野菜の種しか売っておらず、店員のおばちゃんから「まだ早いで」と言われた。
あれこれ聞いていると、「あんた、家庭菜園の初心者なんやったら、ここのガーデニングクラブに入ったらエエねん」と勧められた。

その道のプロが、ちゃんと時期に合わせた野菜や花の植え方、育て方を教えてくれるらしい。
平均年齢は50代との事であったが、先生は74歳のおじいちゃんらしい。
しかし、毎週水曜の朝10時からなので、息子を連れても行けず、預かってももらえないから難しい。

今年、大根が小さいながらも育ったのであるが、ある日、日本の両親とスカイプをしていた時に、父から「葉っぱ、間引いてるか?」と聞かれた。
「間引かなアカンで」と言われたものの、その「間引く」という言葉そのものを初めて聞いた私は、慌ててネットで調べたのであった。

「間引く」なるほど、野菜は初期の段階で「間引き」がかなり重要らしかった。
有難い事にネットで何でも書いてくれてあるため、ガーデニングクラブに入らずとも、ネットで何とか行けそうである。

入院中の義母を見舞い、「10月収穫用のパクチョイを植え替えた」という話をしたら、「カタツムリとナメクジが、パクチョイを好むので、見つけたら全て殺してしまえ」と教えを請うた。
そのヌメヌメ系が寄って来ない用の顆粒剤があるらしい。
畑の周りに巻いておくと、全て全滅するという恐ろしい薬である。

義母はこれを8本常備しているので、「私の畑用倉庫から、1本持って買えれ」と言われた。
何か野菜を育てる反面、そこに自然にいる生き物を殺すというのが、何だか矛盾に感じてしまうのは何故だろうか・・。

昨日は友人宅の羊牧場で、ラム肉にされる羊達をトラックに追いやって乗せるという場面を見てしまった。
まだ若き羊達を見てしまうと、何とも言えない気持ちになるが、友人は「これ持って帰り」とラム肉をくれた。

これぞ、生きるという事なのだと、北の大地で思うのであった。
カーライルは秋に突入。
もう朝は暖房が必要になってきた。

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2014年08月21日

2人で研究

テーマ:イギリスの職場ばなし
恐ろしいほどお店の閉店が続いているカーライル。
元同僚の友人も、やっと職を得たと思いきや、半年で新しい会社が倒産する事になった。
しかし、運よく仕事にありつけたから良かった。
偶然にも、私の職場の斜め前なので、勤務時間と日にちが同じなら、車で一緒に行っている。

さて、この友人もカーライル人であるが、スコットランド英語(特にグラスゴー)が苦手である。
前の職場の時も、私がわからない英語を彼女が助けてくれていたが、スコットランド英語だけは「私も分からん」と言い、何の役にも立たなかった。

さて車の中で、「ほんまにスコットランド英語て分からんよなー」という話題になるのであるが、互いに新しいスコットランド英語を習得した場合は、朝の車で報告し合うという決まりになった。

今回、友人が言った。
「あんた、これ知ってる?I don't know(アイ ドン(ト)ノウ・・私は知りませんの意)あるやろ?あれ、スコットランド英語やったら、アイ ディナ ケン って言うんやで!!」と。

えー!!マジかー!!と車内で爆笑、そして「そら・・聞き取れへんハズやわな・・」と凹むのであった。

友人「せやから、I know(私は知っていますの意)は アイ ケン って言うねん。な?分からんやろ?」と再び爆笑。
友人はこれを Ican(私は出来ます)の意味と捉え、上司と全く意味が噛み合わなかったと言った。
そら、そうなるわな・・。

茶色の意味の「ブラウン」は「ブルン」て言うしな・・などなど、こうして丸暗記していきながら、ちょっとずつスコットランドに歩み寄っていこうという計画で、ただ今研究中。

今日も200%想像も付かない言葉をスコットランド人のお客様から聞かれ、遂に私の日本人名前の書かれた名札を見て「ウエスタンのスタッフいるか?」と聞かれた。
これが理解出来る精一杯で、もうスマンのぉ~と思うしかないのであった。
社会は厳しい・・

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2014年08月20日

様々な客

テーマ:旅ばなし
さて今回、湖水地方のとあるホテルに滞在したのであるが、室内にベビーベッドを設置してもらえるように予約しておいた。
しかし、チェックインした時にはまだ準備されておらず、結局、夜の7時になってベッドメイクのおばちゃんが来てくれた。

「ごめんねー」と言いながら、手早くベッドを作って行くおばちゃん。
うちの旦那が「いえいえ、遅くまで大変ですねー」なんて世間話をしていたわけであるが、おばちゃんは言った。

「今日から、めちゃめちゃウルサイ客が泊まっててね。インド人の家族なんやけど・・・。チェックイン直後の午後3時から今まで12回呼ばれてん」と言った。
12回て!!!

「何をそんなに12回も呼ばれる事があるんですか?」と聞いてみた。
おばちゃん「せやろ?1回目はベッドの位置が気に入らんから動かせ、2回目はベッドの向きが気に入らんから動かせ、3回目はTVの位置、4回目はTVとソファの距離が近いから遠ざけろ、5回目は浴室の明かりが明る過ぎるから電球の数を減らすか、ワット数を変えろ、6回目は・・」と全部説明してくれた。
「ほんで12回目でOKもうてん」と笑った。

客によってはホテルの部屋を、完全に自分の部屋のように配置替えする話を聞いた事があるが、そんなのはハリウッドの俳優とか歌手かと思っていたが、そうか・・普通にホテルで起きている事なのかと、ちょっと驚いてしまった。

そのため、うちの部屋にベビーベッドを設置するおんが遅れてしもうたと、おばちゃんは詫びた。
疲れ切った表情に、「そんな、おばちゃんこそお疲れ様です」と言うしかないのであった。

その後、ホテル内のプール&サウナに行った私達は、2組のインド人夫婦と一緒になった。
「あれが例の12回オヤジやろか・・」と想像を膨らませたものの、皆やたらに良い人で、すっかりサウナ内で仲良しになってしまった。

サービス業だけでなく、病院や各方面の仕事の裏話と言うのは、実に聞いていてオモロイが、当事者にすればストレス1000%なのであろうと思うと、余計にオモロイのである。

元外資系CAの方の裏話であるが、海外便の機内のトイレで男女が許されざる行為をし、その音と声に客からクレームが付いたという実話がある。
そんな時でもにこやかに、そして丁寧な言葉で対応するCAさんに、私は心から凄いと思えた事があった。

人が犯す罪が、時に恥とは知らぬ罪深き人間話はタマラン面白い。

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2014年08月19日

ジジイの話③

テーマ:旅ばなし
今日もジジイの話でスンマセン・・。
さてジジイ、30年もののアルファロメオが、自分と同じ宿泊客に取られると大声をあげていたから、よほど自分との格差を付けたい=よほどの資産家なのかと思いきや、ジジイは毎朝の朝食時、テーブルにウエイターを呼びつけて、「紅茶を20ほど持ってきてくれ」と頼む。

そんなに飲むんか!!と思いきや、違った。
ジジイは紅茶のティバッグを持ってこさせ、それを自分の部屋に持って帰るのであった。
ジジイ、ケチやんか!

このホテル内のティールーム(要するに有料でお茶やアフタヌーンティなどをする場所ですわ)は、紅茶が1杯5ポンド(600円くらいか?)。
これは日本でも同じく、結婚式などで待ち合わせにホテルの喫茶店を使い、飲んだコーヒー&紅茶が「高っ!!」となるのと同じですわな。

しかし、その雰囲気と場所代みたいなもんで、劇的に美味いわけではなくて、そこで飲むから高いが、知っていながら飲む客がいるわけである。
今回、義母も同行したわけであるが、年々歩けなくなってきている義母の為、今回は一切の観光はせず、とにかくホテル内でゆっくり過ごす事が目的であったため、頻繁にしかも長い時間、このティルームを使う事が多かった私達。

しかしながら、ジジイ夫婦を一度もみかけた事はなく、恐らく、この紅茶代金をケチって、我が部屋でジジイの言うところの貧乏人が飲むティバッグを飲んでいるものと推測された。
アルファロメオはどこに行くでもなく、滞在中ずっとそこを動かなかったから、ジジイも何処にも行かなかったのであろう。

ジジイは自家用ボートでホテルを訪れている金持ち達の船に「あの船のせいで、外観が台無し」だとホテルのクロークに文句を言うているのを見かけたが、ほな、ホテルの庭にあるジジイのアルファロメオはエエのんかい!!と、誰もが思うのであった。

必死で買った感のあるアルファロメオの古さが、悲しく見える湖水地方であった。
いやしかし、ホンマに富豪のジジイかも知れないが・・

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2014年08月18日

ジジイの話②

テーマ:旅ばなし
朝食を終え、私は息子とホテルの前にある湖で遊んでいた。
鴨が寄ってくるので、ホテルの人がパンをくれ、それを鴨にやりながら息子は喜んでいたのであるが、その後ろで、さっきのジジイが再びホテルの人を呼びつけ、何やら言うている。

ジジイはこう言うていた。
「俺のアルファロメオが狙われるから、一般客と同じ駐車場に置きたくない。いつでも見れるよう、部屋の前に置かせろ」と。
ホテルの人は「ですが、あなたの言うようにしますと、お客様が結婚式を挙げたり、アフタヌーンティをする庭園のど真ん中に、実に不自然な形で乗用車が置かれる事になります。これでは、他のお客さまの迷惑に・・」と説明している。

ジジイは「俺のアルファロメオは年代ものなんや。ここの客の車とケタが違う」と言うている。
ホテル側「お客様の車は全て大切に管理させて頂いております。ご安心下さい」と言う。
ジジイ「俺のアルファロメオは30年前のやつや!!」と、こうしてラチ開かず。

ジジイはアルファロメオをバンバン前に出し、自分以外の客が安い客のように言うが、このホテルは1部屋2泊して10万の部屋である。
悪いが、そないに安い客は泊まっていないはず。
30年前のアルファロメオを誰が狙うと言うのであろうか・・。
俗に言う「クラシックカー」でもなく、単純に古い車なのであるが、ジジイは「アルファロメオ」を連呼する。

「ここの客」と言うが、このホテルには専用の船着場があり、近所の金持ちが自家用船で乗りつけ、お茶や食事に来る場所である。
ジジイのアルファロメオに愛着があるのは分かるが、ならばそんなに愛着のあるアルファロメオに、なぜ乗って来た?っちゅう話である。

なのにジジイはフェラーリのポロシャツを着ていて、アルファロメオを取られると叫んでいた。
最終的にホテル側が負け、何とジジイのボロアルファロメオが、美しい庭園の端に不自然に置かれるという、実に残念な結果になっていた。

2泊目の朝、ジジイは再び色違いのフェラーリのポロシャツを着て登場。
手にはなぜかバケツを持っていた。
この光景を、私達家族はホテル内にある室内プールから見ていた。
なぜなら、このジジイの車さえなければ、湖を一面に見渡せる絶景なのに、窓の前にジジイの車が止められてあるが故、湖が見えない。

私は「ジジイ、バケツ持って来よったで!」と旦那に言うた。
旦那「まさか、洗車するんちゃうやろな?」と言う。
私「いやいや・・ホリデーに来て洗車?ホテルの水使って?しかも横では結婚式の真っ最中やのに?無い無い・・それは無いわ・・」

としばらくすると、ホテルの人が長いホースを何かに取り付けていた。
真っ赤なフェラーリのポロシャツを着たジジイが、それに何やら言うている。
ジジイはバケツからスポンジを出した。
あー!!まさかの洗車やりよったー!!

ジジイは実に無表情に、そしてスローな動きで洗車開始。
その3メートル横で、結婚式の記念写真撮影会が始まっている。
ジジイの長いホースはめちゃくちゃ邪魔で、参列者が「なぜココで?」と信じられない顔をしているも、ジジイは実にマイペースに慣れた手つきで洗車していた。

優雅にアフタヌーンティをしている客がいる中、ジジイは時折プシューっとホースの水を車に向けて発射。
その度に、帰り水を浴びた客が迷惑極まりない顔で睨むのであった。

43ポンドもの値段を払い、優雅にアフタヌーンティを楽しむ客は、このジジイのせいで会話も集中出来ない様子。
それを反対側から全て見ている私は、もう笑うしかないのであった。

この客がたとえどんなに常連であっても、スイートルームに泊まる客であっても、このワガママを通したらアカンのである。
せっかくの結婚式に、見ず知らずのポロシャツじいさんが洗車している光景が目に入り、アングルを変えてもちょっとジジイが写るというのは、非常にイヤである。
何のために多額の費用を払い、こんな4つ星半ホテルで結婚式を挙げるのか、ホテル側の配慮がなさ過ぎる気がした。

ジジイは洗車を終え、出掛けるのかと思いきや、そのまま自分の部屋と庭園に出られる間にあるテラス席で昼寝した。
出掛けへんのかい!!

ほな、なんで結婚式終わってから洗車せーへんかってんやろ・・
何も今洗車せんで良かったやんか・・
あの花嫁、可愛そうやな・・

宿泊2日目、今日もアルファロメオは泊まったまま・・。

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2014年08月17日

ジジイの話

テーマ:旅ばなし
来週の火曜に義母が手術を受けるため、数ヶ月は動けなくなるので、その前に休暇を取りに湖水地方まで行ってきた。
とは言え、カーライルから1時間ちょいの所にあるので、旅行でもなく、ちょっとそこまで泊まりに・・という感じでしかないのであるが。

今回泊まったのは、湖水地方の「ウィンドミア」地方。
さすがに日本人も多く見かけたが、私達が泊まったホテルは更に田舎に走った場所にある。
目の前は絶景の湖が広がり、人々が優雅にアフタヌーンティなどを楽しんでいた。

1泊目の翌朝、ホテル内で朝食を取っていた私達家族。
その横のテーブルに、確実に90歳は超えているジジイとババアの夫婦が座った。
テーブルに着くなりウエイターが絞りたてオレンジジュースを持ってきてくれ、メニューの中から食べたい朝食を選ぶ。
食べたいものがなければ、オーダーで作ってもくれる。
部屋の真ん中にはテーブルがあり、そこに焼きたてのクロワッサンやブリオッシュ、シリアルやヨーグルト、フルーツなどが置いてある。

私はメニューから「エッグベネディクト」を選び、それから娘とクロワッサンを取りに行った。
さて戻って来ると、このジジイが何やらウエイターに言うているのが聞こえる。
ジジイは「オレンジジュースが酸っぱ過ぎる。パックのやつを入れて来い」と言うていた。

それからジジイは再び、「バターが柔らか過ぎる。もっと冷たくて固いのを用意せー!!」とウエイターを呼びつけ怒っていた。
バターが常温にされてあるのは、パンに塗りやすいから、あえてそうされてあるのであるが、ジジイはめっちゃ怒っていた。

そしてジジイは再びウエイターを呼び、「クロワッサンを持って来い」と言うていた。
歳的に歩けないのかと思いきや、さっきジジイはスタスタ自分で歩いてここまで来ていたはず。
ウエイターを横に立たせ、食べている客全員をゆっくり指差しながら、「彼らと同じようにしたくないのでね」とハッキリ、そしてゆっくり言った。

ウエイターに持ってきてもらったクロワッサンを食べながら、ジジイは再びウエイターを呼ぶ。
「膝に落ち過ぎる」と言う。
そら、落ちるわい。クロワッサンやから・・クロワッサン

こうしてジジイは、あれやこれやと文句を言い、合計7回怒っていた。
実に楽しげではなく、不服満開の朝食を取るジジイであったが、ウエイターはプロを徹して対応していた。
ホテル業界も、なかなかのモンスター客を相手にする仕事だと、あらためて思うのであった。

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2014年08月16日

ナゼ

テーマ:イギリスの職場ばなし
長蛇の列を作るレジで、無我夢中でレジを打っていた時の事。
同じ歳くらいの男性客が、私の名札を見て「何処から来たの?」と聞いた。
「日本です」と答えると、ああやっぱりという感じで、WHY?と聞いて来た。

満面の笑みを浮かべ、両手で実に外国人らしい手振りをしながら「なぜなのか?」と聞かれても、しゃーない・・。
自分でもこんな事になってしまった事を、どう説明したらエエのか。

「人生で、唯一求婚された相手が、幸か不幸か英国人でした」と答えたら、大爆笑しながら「アナタ、ガンバッテ!」と言ってお店を出て行った。

あなたこそ、ナゼに日本語がお上手なんですかー!!と聞きたかったが、レジには客が9人待っていたので聞けずに終了。
謎の陽気な男性だった。

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2014年08月15日

店長は・・

テーマ:イギリスの職場ばなし
私が働く職場の皆は、実によく働く学生バイトが中心で成り立っている。
しかしながら前職場同様、休憩室が実に汚い。
例の如く、自分の使用したコップやカップ、皿など洗わず放置。
それがトマトソース類の類なら、真っ赤に染まった食器が数日放置状態。
全く持ってダラシナイ女が多い事に、実にヘドが出る。

もちろん、皆ではない。
誰かは洗い、誰かが洗わず放置するのである。
床には「蒔いたん?」と思うほどのポテトチップスの食べカス、溶けたチョコレート、中身が半分入ったままのコーラの缶から、中身がドボドボ出て水浸しになったゴミ箱・・
もうこんな状況は英国の職場で見慣れたが、しかし何度見ても謎である。
「ナゼ?」なぜ故、ゴミ1つまともに捨てられない女がいるのか?と、もう想像も付かない世界がここにある。

過去、日本の会社3社で働いたが、こんな状況があった事がない。
ナゼここで、こんなに当たり前にあるのか・・考えてもしゃーない事なのであるが・・。

うちの店長、この人はうちの店舗の最高責任者である。
よって、常に売り場にいてもらい、問題が起きたときなどには即対応してもらわなければならない存在の人である。

がしかし・・この人がいつも休憩室を掃除し、トイレを掃除し、裏方の仕事に手を取られて、肝心な仕事が出来ない状態。
働き始めて数週間の私が言うのも何であるが、「順番で担当させたらどうですか?」と提案してみた。
がしかし、「何か悪いかなーと思って・・そうしても良いかな?嫌がるかな、皆・・」と不安げ。

こんな提案を私がしたとバレれば、即村八分に遭うだろうか。
しかし関係ない。
自分が月にたとえ1度でも、掃除当番が回って来るとなれば、ちゃんとゴミを捨てられない女や、自分の使った汚れた皿を洗えない女も、ちょっとはマシになるんじゃあないのか?など思うのは甘いだろうか・・。

しかし、今回の職場は前の職場よりちょっとマシで、今のところ大便が流さず放置されている事もないし、人の持って来た飲み物は勝手に飲む女もいない。
そう考えると、かなりマシなのかと思う今日この頃。

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2014年08月13日

堂々と・・

テーマ:イギリスの職場ばなし
職場にある親子が来た。
出入り口の横にあるレジに立っていたから気がついたのであるが、親子は手を繋ぎ、そして行き交う人からジロジロ、または振り返りながら見られているにも関わらず、楽しげに歩き、うちのお店に入って来た。

母親は50代くらいだろうか。
女装した男の子は20歳にも満たない美男子だった。
髪の長いカツラをかぶり、ミニスカートと低いヒールを履き、女の子らしいカバンを女の子らしく持ち、互いに手を繋いで来店した。

明らかに女装と分かるその男の子と母親を、人は色んな眼差しで見ている。
とにかく凝視する人、チラっと見る人、上から下まで何度も見る人。
私も外国人が少ない街に住んでいるから、ちょっと離れた田舎に行けば、こんな目で見られる経験は日常茶飯事。
とくに、そこの地元のパブなどに入ろうもんなら、この世のものとは思えない目で見られる事も多々ある。
決して気持ちの良くないこの行為、人はそれを「失礼」とも知らずに見るからタチが悪い。

私は自分が母親になった立場であるから、そう思ったのかも知れないが、この女装した少年と笑顔で楽しげに買い物をする母親を、とにかく心から強いと思えた。
尊敬と言えば大げさだろうか・・正々堂々と何を恥じるでもなく、そして気にするでもなく、2人がとても楽しそうに買い物をしていた姿に、親としてのあるべき姿を見たような気がした。

受け入れる過程に、どんな心の葛藤があったかは知れない。
しかし、どんな事も受け入れた母親の姿を見たような気がしたのである。

昔、女装が趣味の男性が働くお店に連れて行ってもらった事がある。
昼間は名だたる有名会社にお勤めの中高年の男性達が、夜に趣味として自分を堂々と披露できるお店がそこであった。

ニューハーフではなく、あくまで女装なので、それはそれは荒削りの女装であるし、立ち振る舞いは完全に男性。
しかし思い思いの服を着て、いきいきと接客している姿が、何とも乙女に見えてしまうから不思議であった。

私に付いてくれた(あえて)ホステスさんは、超有名外資系のかなり上の役職の方であった。
御子息は大学生、もちろん誰にも内緒の趣味であり、「お化粧は臭いが残るからバレてしまうため出来ない」からと、首から上は男性のまま、服と下着だけ女性の物を身につけていた。
別の趣味はマラソンであるため、足はムキムキ、色も真っ黒に日焼けしていたが、為れない女の手つきで接客してくれた。

その時、私は若干の24歳。
話していても真面目さが伝わるそのホステスさんは、「僕は絶対に隠し続けなアカンからね」と言った。
「こんなん(女装趣味)絶対アカンから」と険しい顔で言ったのを、今でも覚えている。
葛藤しながらも、この女装という生きがいにも似た趣味で、ほんの少し自分を確認している様に思えた。
それぐらいなら、誰が文句を言おうか。

しかし、当時の私はその時、そうやわな・・家庭があるもんな・・と思った。
しかしこの歳まで色んな経験と人に出会い、別に犯罪を犯しているでもなく、他人に迷惑がかかるわけでもなく、子供に隠し通すなら、自分の夫に女装趣味があったとしても、それはそれで受け入れてもエエんちゃうかな?と、今なら思える。

妻として軽蔑するに値する事なんだろうか。
離婚に至る事なんだろうか。
子供に秘密にしたい理由は、何となく母親として理解できるが、妻として受け入れられないぐらい卑劣な行為だろうか。
自分の身に起こっていないから、こんな事が言えるのだろうか。
外を徘徊し、人の目にさらされなければ、ある一定の場所で女装する事も妻は許さないだろうか。
自分の夫と息子の女装は違うだろうか。

この親子を見て、ふとこんな事を思い出し、考えた今日であった。

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