義父が亡くなる3年ほど前の事。
義母はもしかして認知症が発症し始めているのではないのか?と思った事があった。
友人のヒラリーが認知症に詳しいため、私は彼女に義母の傾向を話したが、経過観察で気が付いた事をノートにその都度書き留める事を勧められ、今日までそうしてきた。

義父が亡くなった日から義母の記憶にズレと現実に起こっていない想像が現れたが、しかしそれはショック状態による一過性のものも大きいため、担当医の言うように観察だけしてきた。
義父が亡くなってから、明らかに怒りっぽくなった。
伴侶を持つ友人を遠ざけ始めた。
それが余計に孤独を生む事となり、ますます1人で過ごす時間が増えた。

先日、娘の運動会があり、3週間前から5度にわたり義母に「○月○日の○時から運動会ですからね」と告知してきた私は、その運動会の2日前に会った時も「運動会ですからね」と伝えた。
しかし、前日に夫が義母を訪ねた際、「明日、運動会行くんやろ?」と夫が義母に聞くと「え?運動会って?そんなの聞いてないけど」と言った。
夫が「いやいや、前から言うてたやん。あいつ(私の事)からも聞いたやろ?」と聞くも、「あの子(私の事)は何にも私に言うてくれてへん」と怒ったという。

そこで夫は「とにかく、明日の朝9時半から運動会やから」と言うも、私は不安になり、当日の朝9時10分に義母に電話を入れ「今から20分後に運動会始まりますけど、来られます?」と聞いた。
義母はたった今起きた声で「え?いつの事なのよ!」と私に怒鳴った。
「今日ですよ、今から20分後です」と言うと「初耳だわ」と言い電話を切った。
しかし、義母は驚くほどにボサボサの髪にノーメークで運動会にやって来た。

私は小言めいたように「言いましたよね?前に言いましたでしょ?」などと言わなかった。
これが実の母親なら「言うたやん!!」と強く怒れたはずであるが、義母には言えなかった。
義母も聞いていないと信じている様子だったから、私は義母の記憶が途切れている事があるのかもしれないと気が付いたのである。

夫に最近の義母が怒りっぽい、いや怒りまくっている事と、運動会の件の記憶の事を話したが、夫は「そら70歳にもなったら、色々忘れんのちゃう?」と言った。また「もともと、凄いすっとぼけた事を言う人やったし、喧嘩腰やから喧嘩別れした友人も多いで」と言う。
義母は夫が子供の頃から起こりぽかったと言うから、別に気にしていない様子である。

うちの母が7月後半にイギリスに来るのであるが、この2か月で義母は私に9回「で、あなたのお母さんはいつ来るの?何処に到着するの?」と聞いて来た。
その都度、私は同じ事を繰り返して言う。
それもノートに書き留めており、見ると2週に1度は最低でも聞いて来るし、多ければ3日置きに同じ事を聞いている週もあった。

私は義母が分からなくなった。
私が義母にとって最も身近な他人であるから気が付くのだろうか・・それとも他人であるから義母の事が気になり過ぎるのであろうか・・
私以外、誰も気が付かない義母の変化は私の思い過ごしに過ぎないかも知れない。
こんな事を思う中、何で私がそんな事を心配せなアカンねん・・と誰に感謝されるでもないノートを書き留めている日々なのである。

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お菓子ババアの楽しみ

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この夏、日本から母が1人で遊びに来てくれる。
23キロのスーツケースを2個持ち込める席を取ったので、ギリギリまで日本食を持って来てもらおうと思っている私は、業務用スーパーで1キロ単位の色んな物を頼んでいる毎日。

米と美味しくはないが仕方なく使える醤油と味噌はイギリスでも手に入る。
豆腐もそもそも好きではないし、みりんも料理に使わない。
生ものは持って来れるはずもなく、結果的に制限されるわけであるが、そんな中、どうしても日本でしか買えないものは、美味い海苔と私の好きな菓子である。

あの店のどら焼き・・あの店の焼きのり・・そして忘れてならないのが大好物の「海老満月」である。
高校時代からカバンの中に欠かさず持っていた「海老満月」。
そして「満月ぽん」「ぼんち揚げ」「ぴーなつ揚げ」そして「カール」・・
箱単位で願いたいほどである中、母親が「あんた、カール無くなったんやで」と言った。
ショックやわ・・あんな永遠の菓子が無くなったて・・
日本人、どうなっちまったんだい・・
カールを喰える環境にありながらカールを手にしない人などいるのであろうか・・
私は何を楽しみに日本に帰ったらエエのんや・・

母親は「満月ぽんも見へんで、最近・・・もう無いんちゃう?」と言った。
軽々しく言うでない。
スーパーの店長に聞いておくれやし・・

希望した菓子のどれほどが食べられるのだろうか・・
ちょっと悲しいお知らせなのであった。

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止めた方がええ

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仲良しのママ友とお茶に行った。
2週に1度、近所の園芸センターに行っては、あれこれと情報交換するわけである。
この友人は夫婦とも心理学の専門家である。

友人は私がフェイスブックをやっていない事、アカウントさえ持っていない事を告げると「あんたは偉い、天才や」と言った事があった。
持っているから、クラスメイトのややこしい母親らにフェイスブックを見つけられ、友達として受け入れなければならなくなったから、聞きたくない事も言いたくない事にも巻き込まれるハメになる。
今日の話題はそれだった。

娘のクラスメイトは合計20人。
うち私、ジプシーの母親(一般人とは交流しないため)、数学は天才的であるが超暴力的な少年の母親の3人以外は全員がフェイスブックで繋がっている。

この母親らがベタベタの関係である中、私は去年のクリスマスにこの中に混じってパーティにだけは参加した。
ただ飲んで踊るだけなので楽しかったが、しらふで関わるのはややこしいと推測される。

娘のクラスには自閉症の生徒が2人いるのであるが、このベタベタ関係の中に自閉症を持つ子供の母親2人も関わっているわけであるが、この輪が先週乱れた。
自閉症ではない子供の母親1人が、自閉症の何をも知らないにも関わらず、自閉症についての自分の考えをフェイスブックに書き込んだ。
自閉症が遺伝的である、絶対に親が自閉症を持っていなければ子供はそうならないなど、自分の意見を書いたのであった。

これを読んだ自閉症の子供を持つ1人の母親が夫に相談し、夫がこの書き込んだ母親に「書いた内容を撤回、削除してくれ」と頼んだ。
ここで2人はモメ、結果的に書き込んだ母親が村八分状態になった。

まだ子供らは1年である。
こんな状態で6年まで行くのだろうか・・
小さな村の小さな学校で・・

友人は「フェイスブックは特にクラスメイトの母親らでやったらアカンわ。嫉妬と憎しみしか生まん。よっぽど仲良しでないとアカンわ」と朝食を喰いながら遠い目で言った。
良かった・・数年前に退会して良かった・・・
私の勘もたまには役立つ。

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まだやんか・・

今月、娘のクラスメイト4名の誕生日パーティに誘われているため、カーライルの町まで買い物に行ってきた。
うち3人はいつも娘の誕生日にかなり豪華な内容をくれるため、普通の玩具もなんだかな・・と思い、ディズニーショップに行ってみた。

行くと4人の店員が食器類を箱詰めしていた。
店内は前に来た時よりも商品数が少ない。

色々選び、レジに商品を持って行くと、店員がなかなか来ない。
「すいません」と1人の何もせずに自分の爪を熱心に眺めている女店員に声をかけると、その女は店長らしき男性店員に「レジ開けて」と頼んだ。

男性は苦笑いでレジに来て、私に「レジまだ開けてないんでね、今日は・・」と言った。
いやいや・・朝11時15分やのに・・・?
朝9時開店やのに?
レジ合わせてへんてか?

私はその女店員に「まさか、閉店するんですか?」と聞いてみた。
女店員は笑いもせず「カーライルは何の店が来ても閉店になる変な町でね。私達も撤退です」と言った。
そこは同感・・
閉店は7月15日らしい。

ふと思う。
あの接客態度やったから閉店になったのか、それとも閉店になるから売る気が店員に失せたのか・・
とは言え、恐るべし接客態度の悪い中華料理バイキングの店が繁盛しているのであるから、少なくとも接客態度が悪い事のは関係ないのだろうか・・

また1つ店が消える。

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バスなのじゃー

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先日、義母が病院から自宅に帰るためバスに乗った。
義母の家の前のバス停に停車するバスは2種類あり、これが30分に1本来る。
私は義母にバスの番号と乗り場を書いた紙を渡しておいた。

義母が病院から自宅まで戻るには、まず病院から町まで、町から自宅付近までの2本を乗り継がねばならない。
病院から町までのバスは15分に1本来るから、乗る際に「町まで行くか?」と聞けば良いと私は義母に教えておいた。
義母は、バスの車体の何処に行き先が表示されているのか何度教えても覚えず、結局は運転手さんに聞く事が確実となる。

町まですんなりと行った義母。
今度は自宅前まで行くバスに乗り換えた。
バスは乗ってさえいれば、確実に義母の家の斜め前に停車するから、乗り過ごす事も迷う事もない。
確実にそこに行くのである。

さて義母はバスに乗った。
ところが・・バスというのはあちこちと寄り道をしながら進んで行く。
決して義母の家だけを目指して走る乗り物ではない・・・
がしかし・・・義母はそう思ったのであろう・・

バスが真っ直ぐ自分の家に向かわない事に疑問を抱いた義母は「ちょっと、アナタ?何処に向かってらっしゃるの?私の家は真っ直ぐよ」と運転手に言いに立ち上がった。
運転手は「はいはい、分かってますよ。この角を左、そして右、また右に曲がりながらお客さんを降ろし、そしてアナタの住む通りに戻りますから安心を」と説明してくれたらしい。

義母は私に「ビックリしたわ。私の家に向かわないんだもの」と言った。
それを聞きながら、心底、一緒に乗り合わせていなくて良かったと思った。

先日、中華バイキングに行ってきた。
何もないカーライルにさえ、中国人が経営する店はある。
ここで中華料理が食べられるのも、どこにでも住み、並々ならぬ長労働時間で働いている彼らのおかげである。

義母、義母の長男家族、私&子供で行ったのであるが、「ビュッフェですからね」と言っていたにも関わらず、店員に「レモンチキンと白いご飯、それと牛乳」と言った。
いやいや・・せやからビュッフェやからね・・自分で取りに行きまんねん・・

いつもながら、この何を喰うにも飲む牛乳・・・
ヤメてんか・・とは言えず・・・

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車椅子に乗っている妻と思われる女性を押しながら、夫らしき人が店内に入って来た。
いきなり「紺色の商品全部見せろ」と言ってきた。
私は自慢じゃないが、店内にある全ての商品を把握しているし、前夜(職場を出る前)に明日の朝に入荷する商品が何かを全てチェックしているため、在庫が全て頭に入っている。

生憎、今期は紺色が無い。
あるのはあるが、オッサンが言うている商品ではない。
念のため私はサイズを聞き、見る素振りを見せたが、やはり無いもんは無い。
オッサンに「すいませんが、お探しの商品で紺色か青色はありません」と伝えた。

するとオッサンは「ちゃんと探せ!!」と怒鳴った。
私は「以上の商品しかありません。お探しの商品はここにはありません。申し訳ありません」と断った。
車椅子に乗った妻らしき女性は「時間の無駄やったわ、こんなクソみたいな店に来た事が」と言った。
オッサンは私に「使えないビッチ」と暴言を吐いた。

苦笑いで見送ろうとしたその時、私の後ろにいたお客様のおばちゃんが「ちょっと、今のは失礼、いや人として最低だわ!店員だからといって、何を言われて良いわけじゃない。欲しいものが見つからなかったからって、店員に暴言を吐くのは違うわ!!客としてあなたの暴言が耳に入り、非常に不愉快だわ」とオッサン夫婦に待ったをかけた。

オッサンはおばちゃんを睨みながら出口へ向かった。
私が思わず吐きそうな顔をして上を見上げ、それから大きくため息を付いて仕事に戻るのをおばちゃんが見て、私の肩うでをさすりながら「あんな客に気分を害されたんじゃあ、あなたの1日が疲れてしまうわね。言われた言葉は忘れなさいね」と言葉をかけてくれた。

泣かせるやんかー!!泣き3

おばちゃんはその後、2つの商品を買って帰ってくれた。
全部タダであげたい思いであったが、さすがにそれは出来ず、私はおばちゃんに心からお礼を言った。
おばちゃんに感謝である。

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ロンドン

今日は何故だかロンドン近郊に住んでいると言うお客様が多かった。何度違う客から、何処の国から来たのか聞かれた事か…

今日はおじいちゃん世代が多かったが、私が日本から来たと言うと、「何故ロンドンに住まないのかね?」「ロンドンの方が遥かに気候も良く住みやすいよ」「今ロンドンは暖かい。なのにここの気候は何だね…」と言った。
別にロンドンに住みたいのに、住めなくてカーライルに住んでいるわけでもないし、そりゃあ気候が暖かいに越した事は無いが、生きにくい訳でも無い。愛想笑いで交わした。

先日、カーライルにある靴屋が閉店した。これで靴屋はいよいよ一軒のみになった。不便と思えば不便であるが、たった一軒の靴屋で履ける靴が買えるなら、それで充分やないかいと思えば、この牧場に囲まれた暮らしも悪くない。



義母の加減

テーマ:
義母が今住んでいる家の前にはバス停がある。3メートル歩けば、町にも病院にもスーパーにも停車するバスであるから、私はこの家を義母に推薦したのだった。
なのに、義母は私の休みの日に病院の予約を入れ、そこまで送れと言う。
しかし、私も日頃から義母に世話になっている。お互い様であるから送るが、ささやかな抵抗で、「帰りはバスで帰って下さいね」と言うと、「エエ、そのつもりよ。そこまで押し付けないわ」と義母は言った。
ほな、何で行きだけバスちゃうねん…
往復でバス乗らへん理由は何や…

たかだか採血なのに、今日もガッツリと巻き髪をスプレーでリーゼント張りに固め、シャネルの香水を浴び、スカーフを巻いてジャケットを羽織り、私の助手席に乗って来た。車内の鏡を見ながら真っ赤な口紅をグリグリ塗りたおし、この人は採血をどんな意味合いで捉えているのだろうかと思う朝である。

赤はエエんやで

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私は豪州に住むまで野菜嫌いであった。ベジタリアンの意味どころか、ベジタリアンと言う言葉も聞いた事が無かった私が、たまたまベジタリアンが集まる家に住んでしまった事で、野菜生活を強いられたのである。おかげで野菜が食べれるようになった。
当時の同居人が毎週のように作ってくれたのがベジタリアンバーガー。最初、ベジタリアンバーガーの意味が分からず、その出来上がりの赤さにドン引きしたが、同居人が「赤は女の体にエエから食べろ」と勧めてくれ、食べて以来、何とも微妙な味にいまだハマっている私。旦那もこれを2週に一度は食べたがるが、「美味い!というわけでもないのに、何かクセになってまうな」と言う。何故この微妙な食感と味がクセになるのか言い表せない食べ物のレシピを公開してみよう。

1️⃣生のビーツ数個を千切りにし、玉ねぎミジン切り、あればキノアの茹でたやつ、塩胡椒、クミン、スモークパプリカ、カイエンペッパーを混ぜ、フライパンで焼くか、オーブンで40分。
2️⃣好きなパンにレタス、アボカド、トマトと焼いたビーツを乗せ、ヨーグルトソースを乗せて食べる。
※ヨーグルトソースは、プレーンヨーグルトにガーリックパウダー、塩、レモン汁を混ぜるだけ。
一見、何じゃこりゃと思うが、ごく少数派の人はハマると思う。
私は同居人がやっていたままを再現するので、普通のトーストに挟んで食べるが、パンは何でもエエ。
興味のある人はお試しあれ。

負けない精神は身を守る

テーマ:
イギリスでテロが連続しているも、この時期の各地のイベントはキャンセルされる事なく開催されている。滅多に有名人が来る事も、コンサートやライブが開催される事も無いカーライルであるが、この夏だけは人気グループが野外ライブをしにやってくるとあって、娘の学校の子供と保護者の多くは既にチケットを購入している。私も誘われたのであるが、グループの女の子達の歌詞の内容とダンスが6歳児の娘にはそぐわないと私達夫婦は判断し、行かない事にした。
先日のマンチェスターのテロは、今後コンサートやライブに行く人にとってはかなりの恐怖になると思うから、キャンセルになるのかと思っていたが、ならなかったし、行く予定のママ友らに聞いても、「まさかカーライルに?無い無い!」と笑う。
私なら行くことを躊躇してしまいそうであるが、これは私が日本領事館から頻繁に来るテロに関する注意喚起のメールを読んでいる事により、過敏になり過ぎているのであろうか?それとも、私らに限って…と言う対岸の火感覚なのだろうか。キャンセルすればテロリストの思う壺、負けない精神が大事なのだと、あるママ友が言った。
人が集まるイベントに必要がない限り行かないのが好ましいとは、あくまで正論でありながらも、人はまさか自分に起こるまいと、信じてしまうのだろうか。
本社から、テロに遭遇したら、逃げろ隠れろ電話しろ!と言う通達が来た。わざわざ言われんでも、そうするやろ!と小さくツッコむ私も、自分には無関係だと思っているのかも知れない。