1か月ほど前の事。
私のパソコンメール宛にイギリス国税局からメールが届いた。
内容は「未納の税金を払ってくれ」と、「払い過ぎた税金12万(相当)が返金されますので、1週間以内に手続きしてくれ、でなければ返金されない」との内容で、2種のメールであった。

私は去年の夏に日本でこのブログ書籍を出版したため、日本でもイギリスでも両国において納税せねばならない。
が、上限以下の金額であればイギリス国税局に対し100%支払わなくて良い申告をしておいた。
それが今来たのだろうと思った。

メールを読み、念のため夫に見てもらったが、「これ、俺が去年に騙された国税局からのメールと似ている」との事でまずは国税局に問い合わせてみる事に。
不便な事に税金を扱う部署がカーライルには無く、最寄りはスコットランドの首都にしかないため、メールで問い合わせてみるも「返答は3週間~6週間かかる」との事で電話で問い合わせてみる事にした。
がしかし、これも電話係は1人なのか、常に話し中。

朝9時から夕方5時半までかけ続けても、つながるまでに実に4日かかった。
やっと繋がったとしても、担当者がまるで無能。
何も分からない。
「ネットから見て下さい」「ネットに必要情報があります」「ネットから問い合わせてもらう方が確実に答えられる」と言い続ける。
話にならないと思った夫が、「何時に電話したら税金の事が分かる人と電話で話せるか?」と聞いた。
すると、「午後2時にかけて下さい」と言い、別番号を教えてもらった。

午後2時に電話すると、年配女性が電話に出た。
聞く事全てに即答してくれ、しかもアドバイスまでくれる。
結局、私宛に来たメールは本物で、わずかな金額であったが支払う事になった。
ついでに「返金されるとあるメール内容は本物か?」との問いには、「それはイタズラメールであるから関わらぬように」と言われた。

さて、この税金支払もネットでなければ取り扱ってくれない。
仕事の簡素化のため、銀行からの送金も出来ない。
小切手も受け付けてくれず、ネットからの送金のみである。

私も自分で矛盾しているし無警戒であるなと痛感しながらも、ネットで買い物はするくせ、こういう納税をネットでする事に抵抗を持った。
何と言うのか、去年に国税局にネットで申告(その方法しか受け付けてくれない)した事により、完全なる国税局のなりすましメールでイタズラメールが届くようになった。
という事は情報が洩れてるやんか!!

しかし、国税局には人材が足りないとの事で仕事は簡素化、去年も申告してから必要書類が手元に来たのは3か月後の事。
ほんまに、イギリスの国税局には3人くらいの人しか働いてへんのと違うやろかと思ったほどであるが、仕事の遅さはイギリスにおいて人数は関係ないと知っているので、「そんなもん待たせたらエエねん!!」とのんびりやっているのだろうと思う。

まあ、そんなわけで変なメールに引っかからずに済んだのは有難い。

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