週に1度、スーパーに1週間分の食料を買い出しに行くのであるが、肉と魚、野菜はそれぞれの専門店で必要な時に買い足している。
週に1度、私は子供を八百屋に連れて行く。
そこで食べたい、食べてみたい野菜や果物を自分で選ばせる。
そうする事で新しい野菜に挑戦しようとするし、自分で選んだ責任上、ちゃんと食べる努力をするのである。

昨日もバナナが無くなったので八百屋に買いに行った。
バナナ3本、パイナップル1個・・など、子供の手に持った各々のカゴに入れるには時間がかかるが、最近、近所に出来た八百屋さんは嫌な顔1つしないから有難い。
それを待つ間、私は八百屋のおっちゃんと話すのである。

この八百屋さんには非常に多種類の野菜が置いてある。
ブルガリア人のこのおっちゃんが、「イギリス人が買う野菜と果物は、驚くほどに似通ったものばかりでね、例えばアジアンペア(日本で言うところの梨)なんて試してみてもくれない。白いカブも美味しいと勧めても、馴染みのあるカブしか買ってくれない。野菜に冒険してくれないんだよね。買うのはトマト、バナナ、リンゴ、まあそんなとこかな」と言った。

「レシピを教えても、結局じゃが芋は茹でるかオーブンに入れるかで、他のやりようを試そうとしてくれない」と奥さんが言った。
なるほど、ハッシュドポテトなど生の芋から作るとめちゃ美味いんやけどな・・と私は思った。

それでも、イギリスにはベジタリアンが多く存在するから、野菜しか食べない人は徹底して野菜を買い、色んな食べ方で食べてくれる人がいる一方で、5種類も食べない人もいる。
新たな食べ方を試そうと言う人もなかなかいなくて、野菜に関しては保守的だと売るようになってから思うようになったと語った。

そんな翌日の今日、私はヨガに行ったのであるが、ベジタリアンでローフード主義者の先生は、今日もドロドロした真っ赤な飲み物を持って来ていた。
「それ、何ですのん(笑)?」と聞くと、いつも先生は「飲んでみて、まあ美味しいから」と勧めてくれる。
が、飲んだ事は無い。

「今日のは赤キャベツとビーツ、人参のスムージー」らしい。
「赤色の野菜は女性が毎日取るべき栄養素の宝庫だから、最高のドリンク」なのだとか。

あれをゴクゴク飲めるほど、私はまだ野菜に精通しておらず、あの人こそ野菜好きであると自信をもって語れる人だなと思いながら今日もヨガを終えた。

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