会社の緊急会議と研修が行われた。
場所は湖水地方にある4つ星ホテルである。
ここは前に交通違反を起こした時、講習会を受けるために来た事があった。
スパが併設され、豪華なアフタヌーンティなど堪能する客で賑わっているホテルである。

そもそも何故に副店長とバイトリーダー、そこに私が参加せねばならんのかが分からん。
言っている事が30%も分からん私が行って、何の意味があるというのか・・。
ひとまず、週末からの売れ行き停滞をめぐり、対策を聞く事となった。

まず、この講師の女がニューキャッスルの出身で、私はここのアクセントを全く理解できないまま10年を過ごして来た。
英語には聞こえず、想像さえ付かない。
しかしオモロイ発音しよんな~・・・そんな事しか考える事はなく、改めてイギリス英語の地域によるアクセントの違いをまじまじと考える時間となった。

副店長に「言うてる事が分からん」と紙に書いて見せたが、バイトリーダーがそれを見て「私も」と書いてよこしたので、安心した次第。
質問されたらどないしよ・・・それが質問なのかさえ分からん状況の中、何かを指名されて聞かれたらどないしよ・・焦ったが、それは一度も無かった。

この会議はEU離脱の影響により、一時的(かは知らんが・・)な売り上げの落ち込み対策についてであったが、当然、この話題をする際には選挙に関する話題も触れる事になった。
私に向かって講師が「移民の話になるけど、ごめんなさいね」と言った。

いや、まあ移民やけども・・どう見てもEU圏内から来た顔ちゃうやん?
私がおったら、逆に話しにくかった雰囲気が伝わり、「来てすんません・・」と思うのである。
誤解を招いたまま会議終了となり、ちょっと気まずい研修会議となった。

やはり「移民」がどういう移民なのか、区別が付かない会社幹部もいるのだと知った日である。
まあ結局のところ、私は「外国人」であり、ちゃんと働いているから可もなく不可もなくであるが、見た目で馴染めることは一生ないのであり、これからもずっと「外国人」であり「移民」なのだなーと思うのである。

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