今年の初めまで中国人の爆買いで賑わっていた職場であるが、ここ最近は滅多に見なくなった。
去年から上海株暴落や中国経済の暴落の話をニュースでは知っていたものの、爆買いする人達には無縁なのか、物凄い金額をお買い上げになってくれていたため、高額所得者には関係の無い話だったのか・・と思っていた。

しかしここ数か月、ピタリと来なくなった。
来ても数人、滅多に買わない。
その代わり、タイマレーシア、インドネシア人観光客が増え、この方々が爆買いを始めるようになった。
中国人ほどではないが、しかし実によくお金を使う。

私が日本人で、見た目が完全なアジア人という理由からなのか、私と店長だけが店内でiPadを斜め掛けにして働かなければならない。
(iPadで通訳機能を利用するため)
しかし、アジア人観光客に話しかけられるのは、200%私しかいない。

通訳機能がどの程度、正しく通じているのか私に知る由もないが、中国人には時に漢字を使って説明出来ていた分、私側の安心感があった。
店長は「勿論、iPadの通訳機能が間違うはずもない」と信じて疑わず、満を持して利用している。

ここ最近に増えて来たタイ、マレーシア、インドネシア人観光客に英語が通じない、または相手の言っている意味が分からない場合、すかさずこのiPadを出して通訳機能を利用するわけであるが、「どこの国の方ですか?」聞き、例えばそれが「タイ」だったとして、タイ語もマレー語もインドネシア語が分けられていない事に最近気が付いた。
国は違うが同じ言語と言うのは、世界にいくつもあるわけであるが、私もアジア代表でもなければ、全アジアに詳しいわけでもないので、本当にそれが共通語なのか否かが分からない。

店長は「iPadがそうしてんのやったら、そうちゃう?」と前向き。
店長の妹はマレーシア人と結婚してマレーシアに住んでいるが、店長は「あの辺、地図で見たら近いから、多分同じ言語やねんで」と言う。
ほんま?
お客様は分かっている様子でもあり、しかし首をかしげる様子を見せる事もあり、私にはこれが不安要素となってしまう。

特に金額の事や免税手続きに関する事だけは通じていなければ!!と思う私と、「多少、金額が通じ間違ってても、気づいたころには自分の国に帰ってはんのやし、エエんちゃう?」と思う店長との温度差があるが、結局のところ「iPadがそう言うてる」で解決となる。
一昨日はロシア人観光客も数人来たが、もういよいよiPadに頼るしかない。

先週、アメリカ人の団体が来た。
生で聞くアメリカ英語に、あらためて「ほー!!アメリカン英語やねー」と思った私であるが、うちのスタッフが話すスコットランド英語を理解しない事が実に不思議であった。
やはりアメリカ人からすると、スコットランド英語は英語を超えたものがあると言うことなのだろうか。
私の「ザ・日本語英語」は理解出来て、スコットランド英語は理解できないと言う、まさに言語の不思議を体験した日であった。

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