冷夏のカーライル。
毎朝5時半に起きる私は、まずロンドンとカーライルの天気を確認する。
カーライルに暑い夏は来ないから、気温を気にしているのではなく、今日が曇っていても洗濯物が乾くか否かを気にしてみる。
ロンドンは、カーライルとどれくらい気温差があるのかを、もうかれこれ9年毎日見ている。

たいていロンドンの夏は25度を超えているのが、ここ9年での私の見た結果であるが、ここカーライルで25度を超えたのは、過去9年で2度あった。
その時、カーライル人は25度にタジタジになり、暑くてたまらん様子なのを、職場の窓から見ていた私は、どんなに娯楽が少ないのか、分かって頂けるだろうか・・(ほんまは、こんな根暗ではない)

さて私の職場では、夏物が売れない。
朝は8度、昼間の最高気温は15度である。
私を含む数人のスタッフも、フリース着用で仕事をするほど肌寒いので、そら夏物など売れるはずもない。

たいてい、カーライルが15度の日、ロンドン天気予報は22から25度である。
それなのに、本社は「夏物を売れ」「ロンドンは夏物がガンガン売れている」と言うてくる。
お前ら、天気予報見とんかい!!と、店長らと話す。

誰がこんな気温で、常夏気分な物を買うと言うのか。
しかも連日の雨。
青空など滅多にない。
夏らしいバッグなど雨にも弱く、うちのカーライル店で最も売れるカバンなどは、雨に強いビニル素材のみである。
気候と場所に合わせた戦略立てられへんのかい!!
本社人のくせに!!と、いつも思ってしまう。

たかだか2度程度の違いやとでも思っているのだろうか。
アホを言うにも、ほどほどにして欲しいで、ホンマに・・と言うのが、最近の我がチームの口癖となっている。

先週、秋冬コレクションが入荷してきた。
もうブーツ入荷であるが、この冷夏のおかげで、即ブーツ完売となった。
ここで初めてロンドン本社から連絡が入った。
「もうブーツ完売やて!?寒いのか?!」と。

そうや!!やっと知ったか!!アホが!!
これでも世界に支店を持つ大手なのだから、何が本社に選抜される能力なのか、いよいよ不透明になって来た今日この頃。
もしや、ロンドンに住んでいる人なら本社の人間になれるのだろうか・・いやいや・・まさかそんな筈はない・・はず。

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