夏の時期、カーライルが最も観光客で賑わう季節となる。
隣の湖水地方から最寄の買い物スポットとあって、連日大型バスが観光客を連れて来る。
今年は特に中国人観光客が多い。
とにかく金を使いまくってくれるので、有難い客ではあるものの、なかなかのクセもある。

一度に数万の買い物をする代わりに「タックスリファウンド」(海外旅行でショッピングした際、支払った現地の税金の還付を受けること)を求めてくる。
これがバス1台につき、7~80人の中国人観光客になり、1日に数台来るため、とにかく忙しい。

昨日ある1人の中国人女性が、この「タックスリファウンド」を求めて来た。
英語は全く話せず、とにかくまくしたてて話す。
担当したのは法学部に通うFちゃん。
「ちょっと、聞いてもらえます?」とFが言うも、その言葉もわからないから、とにかく聞くしかない。
聞くしかないが、これまた中国語で、Fも私も分かりませんがな。

しかし、買ったのはロンドン。
しかも、うちの商品なのであるが、購入したのは直営店ではなく、デパートで買ったうちの商品になるため、書類を発行するにあたり、社名が違うので発行できない。

女性は私を見て、「あなた、中国語分かるでしょ?」と言った。
「すいません、分かりません」と言うと怒り出す。
そこに旦那らしき男性登場。
この人が英語ペラペラ。

最初から一緒に来んかい!!と思いながら、男性に説明して通訳、説明→通訳を繰り返したものの、女性は納得しない。
「もうロンドンには戻らない」から、とにかく「やってくれ」と繰り返す。
男性は納得、しかし女性は納得せず、しまいには男性に「もうええ!!自分で言う」(あくまで想像)と跳ね除け、中国語で何やら言い始めた。
とにかく早い。
めっちゃ早い。
中国語て、めちゃ早口やねんな・・と感心するしか時間の潰し様がないほどにまくし立てられた後、「バスの時間やから」と怒り出す。

「やってくれへんのやったら、何かくれ」と言い出した。
イヤじゃボケー!!

困るのは、私が日本人やで!!と1万回言うたとしても、一緒に働く従業員が国の区別が付いていない。
だから中国人客に困ると、何故だか私が呼ばれるのである。

「台湾から来てはんねんて。要望が分からんから聞いて」と副店長から客を押し付けられたが、私も分からんがな・・。
「台湾は日本じゃないんです。全く違う国なんです。近くとも、英国とフランスが違うように、全く違う言葉と国なんです」と昨日は20回以上言うたであろう。

しかしながら、ほとんどの中国人観光客の方々は実に行儀が良く、見た商品はちゃんと元に戻してくれていたし、礼儀正しい方が多い印象を受けた。

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