第8回斎藤實・春子夫婦を偲ぶ等短歌大会 | フォト短歌Amebaブログ

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本日午前10時より、第8回斎藤實・春子夫婦を偲ぶ等短歌大会が、奥州市水沢区の斎藤實記念館 の旧宅にて行なわれた。選者は前岩手県歌人クラブ会長の菊澤研一先生。
今回も鋭い選評で出席者を唸らせた。特に、以前も紹介させて頂いたが、菊澤先生の記憶力、知識の豊富さには本当に圧倒される。

私の高校時代の同期に、現在盛岡市本宮でクリニック を開業する人物がいるが、彼もまた凄い記憶力の持ち主だった。1度眺めるようにすらすらと読んだ3ページ程の文面を殆ど完璧に復唱できたが、彼を凌ぐ程の菊澤先生の記憶力である。当然理解力に優れているということだと思うが、資料に目を通すことなく多方面に渡る薀蓄がスラスラと出てくる。
兎に角凄いものだ。ただただ脱帽するばかりである。
菊澤先生の脳みその1gでもいいから、分けてもらいたいところだが……。

歌会は前もって提出してある歌稿を座席順に1首づつ朗読し、感想を述べた後、菊澤先生の講評を頂くと云った内容で進められた。
今年は、遠くは千葉県からの応募もあったようだ。
ひと通り作品発表と講評が終わり、入賞者の発表があった。

最優秀賞 折居路子さん(盛岡市)
― 寝(い)ねがたき夜のつづきゐる枕辺に呪(まじな)ひのごと母の数珠置く ―

優秀賞 菊池トキ子さん(江刺区)
― 夏日さす斎藤夫婦の墓原の数多の灯籠地に影を置く ―

優秀賞 阿部洋子さん(水沢区)
― 山上の生家を訪ひ来し人たち挨拶の前に涼しさ称ふ ―

佳作入選者
佐藤茂美さん(水沢区)、阿部スミ子さん(胆沢区)、及川あや子さん(江刺区)、朝倉賢さん(金ケ崎町)、工藤百合枝さん(八幡平市)、朝日田てふ子さん(千葉県)

そして僭越ながら、私(伊藤英伸)が提出した歌稿の上にも、「佳作」の二文字がしっかりと見てとれた。
― 距離感を水にうつして正しうす焼石連峰かがみだにゆる ―

昨年(今年で2度目の参加)はかすることなく悔しい思いをしたが、今年はお土産でも買える程、(深見屋さんの唐揚げ5個購入)余裕を持って帰路のハンドルを握ることができた。出来ることなら「最優秀賞に…」といいたいところだが、まだまだ実力不足は否めない。
今年はこれで、第44回全国短歌大会佳作入選に続き2度目の入選となったが、更に納得出来るような詠歌を心掛けていきたい。


   フォト短歌「斎藤実総理」

斎藤實記念館にて

第7回斎藤實・春子夫婦を偲ぶ等短歌大会