今日、空き時間に
いい映画ないかなぁ…と
YouTubeサーフィンをしていたところ
いいニオイのする映画を見つけました！
それが…この映画！
5月13日公開、キム・ソンフン監督の作品
「トンネル 闇に鎖（とざ）された男」
主人公の男に、
ハ・ジョンウ （代表作 「チェイサー」）
主人公を支える妻に
ペ・ドゥナ （代表作 「空気人形）
という、豪華俳優陣！
俳優陣は勿論ですが、
私は、予告篇を観た瞬間に
「この映画、面白そう！」と感じました！
そのワケは…
予告篇を見る限り、この映画は
しっかりと「型にハマったパニック映画」だと
思ったからです！
「型にハマった」という言葉は、
全くディスるつもりはなく、
むしろ、かなり褒めています。
というのも…予告篇を観る限り、
この映画、
ある映画と構造がとても似ているからです。
その映画が…
2011年公開、トニー・スコット監督の遺作となった作品
「アンストッパブル」
この映画は、
いわゆる「乗り物アクション映画」という
ジャンルの映画です。
では、なぜこの２つの映画が似ているのか
それは、２つの映画の物語が、
ある型式にハマっているからです。
それが、
「乗り物パニック映画 テッパンストーリー十則」です。
乗り物パニック映画 テッパンストーリー十則とは…
① 登場人物が乗り物に乗る
② トラブル発生！通常の運行が出来なくなる
③ 最悪の事態が想定され、登場人物がパニックに！
④ 状況を打開すべく、策が講じられる
⑤ 作戦失敗！むしろ状況は悪化！
⑥ ④と⑤が何回か繰り返される
⑦ 打つ手がなくなり、絶望的な状況に！
⑧ 大きなリスクを伴う解決策を発見！迷った末に実行！
⑨ 作戦成功！事態が収束する
⑩ 登場人物が乗り物から降りる
このような物語の流れのことを指します。
「アンストッパブル」は、
主要登場人物が精神的に追い込まれることが
無いので、「パニック映画」ではなく「アクション映画」ですが
この法則が当てはまります。
では、この法則を
「トンネル 闇に鎖（とざ）された男」の予告篇に
当てはめてみましょう！
この予告篇が、この法則に則って
秀逸に作られていることがよく分かると思います。
まず、開始早々に
妻と携帯電話で離している主人公の男性。
どうやら、娘の誕生パーティーのために車で
自宅に帰るために高速道路を走っているようです
このシーンでは、主人公が車に乗っている（①）ことを示しつつ
短い時間で、主人公の背景を分かりやすく紹介しています）
そして、次の瞬間！
トンネルが大崩落！
主人公は、１人、トンネルに
閉じ込められてしまいます（②）
パニックになった主人公に残されたものは…
・ バッテリー残量78％のスマートフォン
・ ペットボトルの水 ２本
・ 娘への誕生日ケーキ
本編では、これらのアイテムが上手に活用される
ことが推測できます。
この後からのシーケンスでは、
救急隊員、そして国家が全力で
主人公の救出を図るが…
トンネルの崩壊は止まらず、
主人公一人を助けるために
何百人もの命が犠牲になるという
事態に陥ります（④、⑤、⑥、⑦）
・ 1人のために何百人が犠牲になることへの葛藤！
・ 時間が経つ毎に体力と気力をすり減らし続け
限界まで追い込まれる主人公と必死に主人公を支える妻！
…もう、この時点で大興奮しちゃいますよね…
予告篇では、ここまでで描写が終わっています。
この予告篇を見終わった瞬間に、
・ リスクを伴う解決策が見つかる…のか？（⑧）
・ 主人公は無事救出されるのか？（⑨、⑩）
という期待を脳ミノに焼き付けます。
このように、この映画の予告篇は、
テッパンストーリー十則にキレイに則って
作られていることが分かります。
私なりの方法ではありますが
予告篇から面白い映画を見極める方法を
具体的にお示しできればと思い、
この映画をピックアップしました。
今日は、ここまでにしようと思います。
お付き合い頂き、有難うございます！
…あぁ、もっと映画みてぇ。笑