戦争法制(34) 「可決成立」 | 追憶の骨 (bones)

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音楽や映像だけでは残せない、あの時の僕たち。


(ANNnewsCH 9月19日)


9月19日午前2時18分 安保法案が可決成立した。

ついに「日米同盟軍」の誕生する。

ここ数日、実に多くの出来事があった。心を打たれる場面もあった。今日の報道を見ても、マスコミは相変わらず事実を伝えていない。それを明日以降、ゆっくり書いていきたいと思っている。


■ 米軍の予算

「どうしてこんなに急いで決めたの…?」

マスコミはこの疑問をゴマカシている。「連休が~」「日本の安全に~」「長引くと来年の選挙に影響が~」、それらはすべてウソだ。

「安倍さんがアメリカと約束しちゃったから~」

… じゃ、何を約束したの…?

山本太郎議員の話に出てきたように、米軍は、日本の安保法案が成立する事を見込んで、来年度の予算を削減する事を決めている。急いでいる理由は、米軍の予算申請の期限があるからだ。

予算を削減するには、実際に何をどれだけ削減するか計画が必要だ。つまり、もうすでに米軍の一部を自衛隊が肩代わりする詳細な計画が出来ていて、「米軍10人部隊⇒米軍7人+自衛隊3人」のような、極めて現実的な計画があって、それに沿って自衛隊の訓練も進んでいる、そういう状況なのだろう。

可決成立を急いだ理由はここにある。

日本の安全には何の関係もない。

世界に羽ばたく日米同盟軍!

愚かな首相を持つと、こういう事になる。



■ またダマされるの?


「日本の政治家が、海外で一部武力行使ができる法律が可決、70年に及ぶ平和主義の終焉」


テレビでは朝から早速、大ウソ報道が流されている。

日米同盟軍とは、国民の税金をパクるシステムだ。「中国が~」「北朝鮮が~」と言っては税金をパクり、皆さんで山分けという話。だから国民をダマさなければならない。

「やっぱり、いざという時の備えは必要だろう」

こう思っていたら、あなたはもうダマされている。「国の借金も大変だから、増税も仕方ないだろう」と思うパターンと同じ、いいカモだ。

何度も言うが、政治とは税金の取り合いだ。


(ANNnewsCH 9月19日)


■ 可決成立


僕たちの税金が米軍と経団連、そして官僚たちに無限に吸い取られる法律が可決してしまった。これは残念ながら、僕たち自身が招いた事態だ。もちろん昨年の衆議院議員選挙の大敗が直接影響している。

でも僕は、なぜだか悲嘆していない。

「ここがスタートだ!」なんて思いは特定秘密保護法の時にもあったけれど、あの時は、そう思った時点で、これは慰めであり、逃避なんだろうという予感が、自分の中にあった。スタート地点はすぐに見えなくなって、そこから走り出す事はなかった。

でも今は少し違う。僕の中に何かがある気がする。

それをこれから書いていきたい。

最後にこれを。



<(35)につづく>