ボーンズ88、アンプを買う。⑧ | 追憶の骨 (bones)

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音楽や映像だけでは残せない、あの時の僕たち。



のつづき>

前回のYESの動画を作ってから3~4日が経ちます。
A-755の動作はその後も不安定ですが、
だんだんと、付き合い方が分かってきました。

このアンプって不思議な鳴り方がします。

ひとつひとつの音はとてもクリアで解像度が高いです。
しっかりした音像がありますが、太くも厚くもない。

それと、とても近いところで鳴ってきます。
でも、狭くない、ある程度鮮明な広がり感があります。

あと、高級な製品にありがちな変な密度感がない。
音の無い部分がスカっとしてて軽く感じます。

今のオーディオにはない音質なんです。

僕はこの感じがとても好きです。

 §

僕は何にこだわっていたんだろう…と、ふと考えます。

今回のA-755、そして以前持っていたSONY TA-1070 …

機械、製品、理想の音、そして技術。
ビジネス、便利さ、廃棄、そして忘却。

機械を通して伝わる思いがあります。
わかる奴にしかわからない…、そういうもの。

これはノスタルジーではありません。
現実として、失ってしまったもの。

 §

このタイトル、本当は1回で終わるはずでした。
アンプを買ったら、次はもう動画アップ、という予定が…。

最後にA-755が復活しちゃうところなんて
自分でも冗談かと思いましたよ。(笑)

そして、今回の話はここで一段落。
僕にはこの程度の機械で、もう充分なんです。

重要なのは感受性
そして音楽です。

これからは自作レコード音源を
たくさんアップロードしていきます。

 §

最後に気になるお値段ですが…

KP-700  3100円 (1981年の定価 64000円)
A-755    4300円 (1975年の定価 69800円)
U880     2800円  (1983年の定価 59800円)

送料はどれも1500円前後。
大人の遊びにしては、十分安いですね。

特にKP-700とA-755はインテリア性も高いです。
ハンドメイドっぽいカフェとかによく似合います。

音質も、今30万円位で売っている
オーディオにまっやく引けを取りません。

ま、作動すれば…、の話ですが…。(笑)


<おわり>