今年の〆は雲取山~中編:雲取山荘に泊まるぐらいなら、、、 | あしたまにゃーな

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飲むわ潰れるわ食うわ走るわ登るわ浸かるわ読むわ観るわで、

なんだかてんやわんやな日記です☆

山登りしていて一番嬉しい瞬間は、

山小屋が見えたときだったりする私。


色とりどりのテントが並ぶ横を抜けて、

雲取山荘の立派な外観が見えたときには本当に嬉しかったです♪

もう遅いので、山頂を踏むのは明日になったし、

ようやく荷物を下ろして寛げる、とニンマリ。


しかーし。

山荘の前にはヒトが溢れてる!

先週、台風で宿泊者が全員キャンセルだった反動で、

晴天に恵まれたこの日の宿泊者はすごいことに。

定員200人の小屋だけど、250人はいたんじゃなかろうか?


当然、合い部屋。

しかも20畳敷きの部屋に28人も詰め込まれてしまい(汗)。

そう、1人1畳分のスペースすら確保できないということ。

これは、私史上、最高に混んだ山小屋泊になってしまったのだ・・・


とりあえず部屋にあるコタツに入り、ビールで乾杯!

持参したじゃがぽっくるや、

他のおつまみを片手に夕飯までのんびりしていたんだけど。。。


食堂の定員は80人なので、交代制でご飯を食べるんだけど、

なぜか指定の時間のかなり前から皆並んでいる。

不思議に思っていたら、図体のでかいおじさんが、

「最後の方で足りなくなったら、次の回に回ってもらうよ」

なんて言って回ってる☆


受付して人数も把握してるのに、

なんでそんなアホなことになるのかちっともわからないけど、

どうやら、このおじさんの一言のせいで、

配給よろしく廊下に並ぶことになっているらしい。

(注:山小屋のご主人とは別の方です)


うーん、バッカみたい。

こういう理不尽なことを言う輩は苦手なので、

指定された18時過ぎに食堂に降りてみると、

まだ前の回が終わっておらず、結局最後尾に並ぶハメに。


で、ようやく通された食堂で、

でてきた夕食にまたがっくり。

なんたって、メインがイシイのハンバーグ1枚!


もちろん山小屋なので、

使える食材も限られているし贅沢を言えないのは十分承知。

でも、それは山小屋のご主人の心がけ次第というのも、

過去の経験からして知っている。


事実、鍋割山荘や金峰山小屋は素晴らしかった。

鍋割山荘の夕食は、鰻丼に天ぷら、おでんに味噌汁、

りんごにみかん、バナナにパイナップルまでついてきたし、

金峰山小屋はカフェめしみたいにオシャレなワンプレートで、

揚げ茄子、鶏もも肉のソテーにポテトサラダやメロンまで。

おまけに1テーブルに1本、ワインが置いてあり、

ご自由にどうぞ、といわれたぐらい↓


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もちろん小ぢんまりとした小屋だからこそ、かもしれない。

でも、1,200人規模の白馬山荘でさえ、このレベル↓

素晴らしく美味しい、とは思わないけど、

それでも品数を増やしてお腹いっぱいにしてやろう、

という心遣いを感じる内容。


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それに比べると、雲取山荘の食事は、

はっきり言って、質・量ともに、過去最低の山小屋ごはん。

ちなみに夕食は、、、


・ワカメと玉ねぎの味噌汁

・ごはん

・わらびのおひたし

・冷奴(一口サイズ)

・イシイのハンバーグ1枚

・キャベツの千切り(ほんの少し)

・ポテトサラダとトマト(これもほんの少し)  だもん。


翌朝の朝食は、


・ワカメと玉ねぎの味噌汁(昨夜と同じ)

・ごはん

・焼鮭(小さい)

・生卵

・納豆(一口サイズ)

・味付け海苔

・漬物

・梅干・ふりかけは適宜


ご飯はお代わり自由だけど、味噌汁はダメ。

でも、ご飯食べようにもおかずが足りないし。


急須に入ったお茶のティーバッグは1つきりで、

12人ほどのテーブルで回し飲みするんだけど、

最後の方はもはや色つきのお湯。

それでも新しいティーバッグを足してくれる気配もない。

むしろ、食べ終わったらとっとと出てって、って感じなのだ。


件の図体のでかいおじさんは、

こうして皆を管理することに快感をおぼえているらしく、

食堂を歩きまわっては、くだらないギャグを飛ばしている。

「お代わりは高尾山?それともエベレストぐらい?」

・・・何十年と使い古されたギャグなんだろうけど、ちっとも面白くない。

でも、顔に「笑え」と書いてあるので、皆、愛想笑いしている。

そんなこと言ってるヒマがあったら、

新しいティーバッグでも入れてほしいもんだ☆


こうして、甚だ不満な夕食を終えて部屋に戻ると、

いつのまにか布団が敷き詰められている!

しかも、最終組の私たちには出入口の布団しか残されていない。

・・・しまった、やられた。


老獪な山のおじさん・おばさん達は、

私たちが食事に出るやいなや布団を敷き始め、

奥から順番に場所をとったらしい。

どうせなら、出発時間の早いヒトから

出入口付近に寝てほしいもんだけど、そういう発想は皆無。

なんて自己中心的なんだろう、と一同唖然。


そこに例のおじさん(鬼軍曹または牢名主と呼びたい)が現れ、

「戦時中とか神戸の大震災だと思って寝ればいいから」と薄笑い。

混雑するのは仕方ないけど、

嘘でも「寝苦しくてごめんね」とか言えないのかしら?

ホント、いちいちカンにさわるおっさんだこと。


Oちゃんは普段から山小屋で安眠できないので、壁ぎわに寝かせ、

結局、私が出入口の真ん前に寝るハメに。

心配した隊長が「大丈夫?」と代わってくれようとしたけど、

「女性は固まって寝たい」と主張するおばさんたちが

隊長とIさんと場所を代わり私の横に移ってきてしまったので、

今さら男性と代わりたいとも言えず(涙)。


さらに驚いたことに、まだ19時過ぎだというのに寝始めた人々が☆

下の談話スペースは占領されているため、

21時の消灯まで、部屋のすみっこでおとな~しく飲む我々。

うう、ちっとも寛げない・・・


消灯と同時に床に就くも、案の定、夜中に2、3回、足を踏まれ、

その度に目が覚めてしまう。

おまけにイビキのうるさいおじさんが3人もいて、

代わる代わるイビキをかくので、気が狂いそう・・・!

「うるさかったら、濡れタオルを顔にかけていいですから」

と冗談交じりに言われてたけど、ホントにそうしようかと思ったぐらい。

耳栓をしていたOちゃんも「役に立たない」と言うほどの破壊力。


しかも、早朝4時に室内灯が煌々とつき(!)、

横のおじさん・おばさんたちが起き出し、普通の音量で喋り始めた☆

柏から来た山の会のメンバーだと言ってたけど、信じられない非常識。

当然、他の方から「静かにしろ」と注意されていたけど、

ただでさえ寝不足なのに、以後、まったく眠れなくなってしまった。


その中のおばさんに、

「寝る場所代わってあげればよかったわね~」と白々しく言われたけど、

真夜中に私の足を真っ先に踏んだのは、他ならぬこのヒトなのだ☆

その厚顔ぶりには返す言葉もない。


この一団が出発した5時前になって、ようやく奥に移動して1時間ほど仮眠。

おかげで日の出も見損ねる始末。

疲れてクタクタだったのに、2~3時間しか眠れず、

この分じゃ帰りが思いやられる・・・


とまあ、さんざんこき下ろした雲取山荘だが、ハードだけは立派。

部屋も綺麗だし、トイレなんて完全水洗。

(ただし、女性用は2つしかなく、いつも行列)

水も豊富で美味しい。


要するに問題はソフトの部分なのだ。

混雑がひどかったせいもあるんだろうけど、

他のスタッフはともかく、牢名主の勘違いぶりはひどい。

酔っ払って廊下に横に寝ているおじさんを見て、

「そんなの放っときゃいいんだ」と吐き捨てるように言っていたし。


あの貧相な食事(たぶん1食の原価300円程度)で

1泊2食7,500円ぼったくるのもすごいけど、

やたら客の行動を管理しようとしたり、

宿泊客をもてなそう、という気持ちが根本的に欠如している。


よしんば空いていたとしても、あの食事とスタッフじゃ行く気がしない。

立地がいいから慢心しているのだろうけど、

私は2度と行かないな。


そういうわけで、結論としては、


“雲取山荘に泊まるぐらいなら、テント泊”


その方がよっぽど楽しめること請け合います。


(後編につづく)