テーマ:食べ飲み歩き
素敵な先輩お2人としっぽり呑んできました。
うかがったのは、以前から行きたかった『ふしきの』@神楽坂。
コース料理に合わせて、燗番がお酒を出してくれるというお店です。
場所は本多横丁から入ってすぐのビルの2階。
扉を開けるとすぐ小上がりがあり、
居心地の良さそうな空間が広がっています。
壁には店主オススメと思しき酒器なども並んでいました。
この日は寒かったこともあり、のっけからお酒をいただくことに。
最初にどのぐらい呑むかを訊かれたので、
「3合ぐらいかな…」と控えめに自己申告☆
最後のお酒まで辿り着けないと悔しいので、
控えめに行こう、と胸に誓いますw
意外なことに鹿児島産の水出し紅茶が出され、
「これをチェイサー代わりにすると、次の日もラクですよ」とのこと。
そんな、淡くて美味しい紅茶を片手に
いただいたお料理とお酒はこんなカンジ↓
例によって記憶を辿っているので、ちょっと違うかも(^^;;
鳥貝•ツブ貝•赤貝と九条葱のぬた
…風の森(奈良)
湯葉真薯の餡かけ
…会津娘 純米(福島)
聖護院大根•京人参•ほうれん草•鶏つくねの白味噌仕立て
…群馬泉 超特撰純米(群馬)
寒ブリと鮪に辛味大根、山葵を添えて
…宗玄(石川)
香箱蟹
身と卵、蟹味噌…早瀬浦(福井)
内子…日輪田(宮城)
珍味盛合せ
牡蠣の時雨煮•鯛の昆布〆…喜久醉(静岡)
炙りあん肝•西瓜の奈良漬け…篠峯(奈良)
鰆の幽庵焼き 銀杏添え
…白影泉(兵庫)
京蕪•京人参•焼き九条葱•焼き麩•柚子の炊き合わせ
…萬事酒盃中(広島)
鯖寿司
…カネナカ 生もと純米 家伝作り 限定品(山口)
抹茶+オランジェット
…仙亀(埼玉)
いやぁ、美味しかった!
特に美味しい取り合わせだと思ったのは、
寒ブリに辛味大根+宗玄、
炙りあん肝+篠峯、
鰆の幽庵焼き+白影泉、
鯖寿司+カネナカ かな。
…あ、魚ばかりだけどw
白味噌仕立てや炊き合わせも美味しかったんですよ。
料理の美味しいお店は酒の品揃えがイマイチだったり、
酒の豊富なお店は料理が物足りなかったりするのですが、
この店はその両方のバランスを追求しているんですね。
そして、目の前で燗番の多田さんが
料理に合わせてお酒を選んでは
お燗、冷や、常温、と程よい加減で出してくれる贅沢さ。
なんでもそうですが、信頼できるプロに身を委ねて
のほほんとできるのって本当にシアワセ♡
呑ん兵衛の私、日本酒も結構呑んでいると思いますが、
この中で呑んだことがあるのは喜久醉のみ。
「酒が主役というよりは、料理に合う酒を選んでいるので」
と多田さんがおっしゃっていましたが、
たしかに銘酒居酒屋では見かけない銘柄ばかりで興味津々。
普段、料理に合う酒、というと、どうしてもスッキリと呑みやすい、
個性に乏しい酒を思い浮かべるのですが、
決してそうではないことを、この店で改めて実感しました。
例えば海のものには海のある地方の酒、というのはそうだけど、
果たして甘い味わいの料理に何を合わせるのか…?
見ものでしたが、白味噌仕立てや幽庵焼きに
コクの中にキレがある酒を合わせて頂き、一同納得でした。
また、お酒が進むように、という理由か、
お料理の味付けが濃い店って多いけれど、ここはさにあらず。
お料理の味はもちろん、彩りも美しく、器も多彩なので、
下戸でも充分に楽しめます。
とはいえ、せっかく燗番がいるんだから
この店では日本酒を呑むのがいいと思いますが。
実は隣のカップル?の女性が日本酒が苦手らしく、
ほとんどワインで通していたので、
内心、鼻白む思いでして(苦笑)。
いい方のようだったし、他人が何を呑もうと自由だけど、
燗番がいる店で日本酒以外を呑むという選択肢は
私にはちょっと思い浮かばない。
なら、そのへんの和食屋に行けばいいのに☆
もちろん、多田さんはそんなことはおくびにも出さず、
きちんと対応されていて、
何を出すかと思いきや、グレイスワインを出してらしたので、
おっ、と思いましたが(私も好きなので♫)。
この店は一回転しかしないので、最後までゆったり。
魔法のチェイサーのおかげか、
もちろん余裕で最後まで辿りつき、
予定外の一杯までおねだりしちゃいましたw
お話をうかがうと、いずれも30代とおぼしき男性3人で
やってらっしゃるんだとか。
板前さんの拵えた料理に、
燗番が酒を選び、店主が器を選ぶというスタイルで、
料理は日々の仕入れで変わり、
2ヶ月ぐらいでかなり様変わりするそう。
日本酒が好きな人と、美味しい料理でゆったり呑みたい…
そんな時に、また寄らせてもらいます(^-^)/