ヨナスと生死。 | ラート中毒@吉川泰昭

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今日はね、

ちょっと、考えさせられたお話。


エチオピア人パフォーマー、ヨナス>>>と、他のメンバー数人で、川沿いのサイクリングコースを走っていたら、

傷ついた鳥がいた。その鳥の横には、親鳥らしき鳥がいたけど、

僕たちに気づき飛び立った。



傷ついた鳥は、必死になって逃げようとしたけど、そのまま、そこにうずくまった。


メンバーみんなに、何とも言えない空気が流れた。


他のメンバーは、何も言えず、ただ走り出そうとした。

すると、ヨナスが、『助けてもいい??』

って、、、


僕たちは、『どうやって助けるの、何もしてあげられないよ。。。』


そう言って、みんな走りかけた。


しかし、ヨナスは、ずっとその鳥を見ていて動かない。


クラウンのジョナサン>>>
『今、ヨナスがこの鳥を触ったら、この鳥にヨナスの臭いが付き、親鳥が逃げてしまうんやで。』


枝マニア、メメット>>>
『俺らには何も出来ない、最後まで面倒見れるのか?そんな技術はない。行くぞ。』

そう言って、みんなその場を離れた。

ヨナス『なんとかしてあげたいよ。。。』


僕は、ヨナスの肩を撫で、『ほんまやね、なんとかしてあげたいね、悲しいね。。。』

そう言って、彼の出発を促した。

渋々ヨナスは自転車に戻った。



僕は、約20年前のことを思い出した。

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僕の家には、チャウという、チャウチャウに似たでも、チャウチャウじゃない犬がいた。

チャウチャウちゃうから、チャウだった。


チャウと一緒に散歩をしていると、路地に一匹の子ネコが苦しそうに倒れていた。

鼻から血を流し、明らかに、車にはねられたすぐの子ネコだった。


僕は、どうにかしてあげたいと思い、あたふたしていると、


チャウは、そっと、おもむろにその子ネコの頭をカプッと噛むように口に含んだ。

僕は、『チャウ!!何するの!!』と、言おうとした瞬間。



その子ネコは、すーっと息を引き取った。


そして、チャウは僕の方を見た。


その目は、とても悲しそうで、でも、僕に何かを伝えようとしているような目だった。


チャウは、僕に本能で、『生と死』というものを教えようとしていたのかもしれない。


~~~~


僕は、ヨナスに、

『悲しかったね。。。』

と、もう一度言った。


ヨナスは、ペダルをぐっと踏んで、前に進みだした。


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ヨナスの目には、何が映っていたのだろうか??どうするべきやったんかな??


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の3ヨナスです。