「普通」と言う言葉 | 森二朗|クリエイティブ入門

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「普通」と言う言葉は、それぞれ人の感覚により定義は異なるので「普通●●だよね」と言う言葉は微妙です。


Aの考え方を普通と思う人もいればBが普通だと思う人もいます。

こんな具合にCDE・・・と、普通と思う感覚は属性が変われば10人10色です。


しかし、人は自分の考え方こそが多数派の意見と思いこむ傾向があります。これを社会心理用語ではフォールス・コンセンサス効果と呼びます。謝った合意性から、自分の考え方が多数派と言うことを実際の数より多く見積ってしまう傾向にあるのです。


こうなる理由は「自分はずれていない」「安心感を得たい」と言う人の本能からだそうです。

しかし、人の属性が変われば「普通●●」なんて通用しません。


では、下記の生活は「普通か?普通じゃないか?」を考えてみてください。


「例えば、こんな人」

その方の自宅にあるコーヒーカップの一客の値段は10万円でした。この人と普通に外食をしたとき、2人の食事代金は約6万円でした。この人から「安いものしか奢れなくてごめんね!」と言います。


ここで質問です。

Q:上記の生活レベルは普通のことですか?

Q:また100人に同じ質問をすると「いったい何%位が、自分と同意見だと思いますか?」


●自分にとって普通or普通じゃない

1.普通

2.普通じゃない


●何パーセントくらいの人が自分と同意見だと思いますか?


5%くらい

10%くらい

25%くらい

50%くらい

75%くらい

95%以上


何を書きたかったと言いますと、例えば、上記の生活は「普通じゃない」、「同じ意見も全体の75%はいる」と答えた人がいるとします。しかし、実際には75%のいると思う人数より、この生活は「普通」と考える人のほうが多いのです。これがフォールス・コンセンサス効果です。


最後に自分の思う普通が世間一般の普通なのかを冷静に判断できるようになるためには

下記を実践してみると良いと思います。


「今の自分の常識を疑ってみる」

「同じ価値観の人とばかり集まらないようにする」

「苦手な人とあえてつきあってみる」

「1人で100%アウェイの異国で生活してみる」


上記は人の本能に反したことですので抵抗があると思います。ここを、あえて実行してみると、自分の今の常識が、案外、小さい視野で考えていたことがわかるかも知れません。



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