変動金利型の繰上返済 その2 期間短縮
難解!変動金利型の繰上返済 その1 の続きです。
難しいです。ご興味ある方は、頭をクリアにして読んでくださいね。
今回は、変動金利型の住宅ローンを、期間短縮型で繰上返済した場合です。
期間短縮型とは、次の回からの返済額を変えないで繰上返済すること。
なので、固定金利の場合には、期間が縮まるのです。
<例>3,000万円35年返済 全期間3%
36回終了後に100万円繰上返済すると・・・
繰上返済前 毎月返済額 115,455円 残り返済年数 32年
繰上返済後 毎月返済額 115,455円 残り返済年数 30年2か月
これが期間短縮型の基本です。
では、変動金利型の場合です。
<例>3,000万円 35年返済 当初金利0.975%
36回終了後に100万円繰上返済すると・・・
●金利が変わっていなかった場合
繰上返済前 毎月返済額 84,336円 残り返済年数 32年
繰上返済後 毎月返済額 84,336円 残り返済年数 30年8か月
この場合には、期間が短縮されました。
●1年に0.5%金利が上昇し、繰上返済時の金利が1.975%だった場合
繰上返済前 毎月返済額 84,336円 残り返済年数 32年
繰上返済後 毎月返済額 84,336円 残り返済年数 32年(!!)
縮まらない~
なぜかというと・・・
この時の残高を、金利1.975%、、毎月返済額84,336円で返済していくと、本来ならあと38年5カ月かかるんです
でも、住宅ローンは、もとより長い返済年数にはしませんので、当初の予定どおりあと32年で返します。
このケースでは、5年ルールが終わったときに、返済額が見直され、返済額はアップします。
ただし、変動金利型なので、返済額は上がっても1.25倍まで、ですね。
返済期間が縮まらないなら、繰上返済しても仕方ない、と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
もし、金利が上がっているのであれば、本当は毎月返済をもっと行わないと、当初の金利で計算された返済額のままでは、元金の減るスピードが遅くなってしまうんです。なので、繰上返済はやはり効果的です。
変動金利型の場合には、期間を短縮するということよりも、元金を減らすことを重視して、繰上返済してくださいね。
次回は、返済額軽減型の場合です。
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