おはようございます。
先日まで16回にわたり、和英対照仏教聖典をご紹介してきましたが、如何でしたでしょうか。
この本が終わったので、今度は森信三(のぶぞう)先生の、修身教授録(到知出版社)を一緒に読んでいこうと思います。
私の理解の範囲でのご紹介となりますので、興味を持たれたら実際に本を手にとることをお薦めします。
最初は、巻頭に寄せられた小島直記氏の“推薦の言葉”です。

七十代のはじめに、この書物で心を洗われた幸せを思う。
生きるための原理原則を考え直し、晩年にそなえるために、これ以上の出合いはなかった。

奥深い真理が、実に平明に、ていねいに語られていて、おのずと心にしみてくる。
よほど愛と謙虚さと使命感と責任感がなければ出来ないことだ。
「“慎独”とは結局、天が相手だ」
「志と野望は違う」
「その人の生前における真実の深さに比例して、その人の精神は死後にも残る」

こういう言葉は、もはや学生でなく、さまざまな職業の、三十代、四十代、五十代、六十代、七十代と、それぞれの年齢に応じて重く響くものがあるだろう。
特に組織のなかに埋没しがちなサラリーマンにすすめたい。