おはようございます。
和英対照仏教聖典より、~16~

災いは内からわく。

四つの悪い心とは、貪(むさぼ)りと、いかりと、愚かさと、恐れとである。

友人の道は、相手の足らないものを施し、優しい言葉で語り、利益をはかってやり、常に相手を思いやる。

親しむべきでない友とは、貪りの深い人、ことばの巧みな人、へつらう(人の気に入るようにふるまう、こびる、おもねる、追従(ついしょう)する)人、浪費する人である。

親しむべき友とは、ほんとうに助けになる人、苦楽をともにする人、忠言を惜しまない人、同情心の深い人である。

父母の大恩は、どのように努めても報いきれない。
しかし、もし父母を導いて仏の教えを信じさせ、誤った道を捨てて正しい道にかえらせ、貪りを捨てて施しを喜ぶようにすることができれば、はじめてその大恩に報いることができるのである。

他人のことは言わず、まず自ら自分の心を守ってふむべき道を正しくふんでいなければならない。

一つとして、「わがもの」というものはない。すべてはみな、ただ因縁によって、自分にきたものであり、しばらく預かっているだけのことである。
ものは大切に、生かして使わなければならない。これが「わがもの」でない、預かりものの用い方である。

人は心の師を持たずには生きられない。

家庭の真の意義は、相たずさえて道に進むところにある。

教えを尊び、心の正しい素直な人は、木石にも瑠璃(るり、青色の宝石)の光を見る。