世界最小のサル「タルシウス」に会ってきた | Yuri's blog; Sa-dou, Piano, Opera, Investment, Southeast Asia, Mideast,

世界最小のサル「タルシウス」に会ってきた

5年間の片思いの末に、やっとタルシウスに会ってきました。


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             かわいいタルシウス



タルシウス (別名スラウェシメガネザル) は世界でもっとも小さいサルで、大きいのでも身長16cm、体重100g。大きな瞳が特徴で、哺乳類の中で体との比較で目がもっとも大きいといわれています。夜行性で、昼はコアラ状態で木につかまり、目を開けたまま(?) 眠っています。

タルシウスは、地球上の動植物の相を大きく分けるウォーレス線の東側にしかいない動物で、インドネシアはスラウェシ島の北側におもに生息します。

思い返せば5年前、北スラウェシの観光地マナドに行ったあとでタルシウスを知り、見にいけばよかったと悔しい思いをしました。

今回はゼッタイにタルシウスに会おうと固い決心で、マナドから2時間足らず車に乗りタンココ国立公園の入口へ。ここのインフォメーションセンターで時間調整して、いざジャングル の中へ入りました。時間調整した理由は、タルシウスは日没から日の出まで活発に活動するので、日没か日の出の時間帯に住みかとしている樹を観察すると、静から動、または動から静へと移るところをつかまえて観察しやすいからです。


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                   タンココ国立公園の入口



公園のガイドとともにジャングルを歩き、ここしかいないというカラフルなスラウェシかわせみを観たりしながら、タルシウスの住む樹を探しました。


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                 タルシウスが住む樹のタイプ



そして1時間ほどでタルシウスの樹を発見しました。樹の中の空洞で数匹のタルシウスが寝ていました。安眠妨害したらかわいそうと思ってフラッシュなしで写真とり始めましたが、うまくいかず、最後は申し訳ないという気持ち一杯ながら、一期一会だからと都合よく解釈して、フラッシュたいて撮りました。


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                  はじめて対面したタルシウス



かわいいなと思いながら、樹の周りにたむろしてときどきのぞき見ていたら、突然みんな動き出し樹の上なり隣の樹をつたってどこかに行ってしまいました。自然の法則のすごさというか、きっかりと日没の時間になると、辺りはまだうす暗くても、生活リズムに動のスイッチが入るようです。

長年の夢叶って充実した気持ちで来たルートを戻り、公園入り口に出るころにはまったくの夜空となっていました。


最後に、タンココ国立公園で私と同じように安眠妨害しながらタルシウスを撮っているビデオがあったので紹介します。本当にかわいいでしょう。