13 有馬記念 事前分析 その2 | Primitive Action  

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分析その2。


オルフェーヴルは事前分析では考慮しない。過去にこのような例がない以上、データで分析することは得策ではないからである。

①前年掲示板組は好走確率が高い。

有馬は前年掲示板組が1頭以上馬券になるというのが、05年以降継続している。

8年連続なので、それなりに説得力があるデータだろう。
前年掲示板組で、今年出走予定なのは、ゴールドシップ、エイシンフラッシュの2頭。この2頭は外せないだろう。

②異世代決着が多い。
86年以降、同世代ワンツーは僅かに3回(ナリタブライアン-ヒシアマゾン、グラスワンダー-スペシャルウィーク、テイエムオペラオー-メイショウドトウ)だけ。
今年も異世代でワンツー濃厚と考えたい。

③前々走の人気が3番人気以内の馬が強い。
昨年は該当馬が4頭いて、そのうち2頭が馬券になっているように、重賞で上位人気に支持されているような馬が走るレースなのだろう。

今年の該当馬は、ウインバリアシオン、エイシンフラッシュ、カレンミロティック、ゴールドシップ、ダノンバラード、テイエムイナズマ、ルルーシュの7頭のみ。カレンとテイエムは重賞以外のレースのため、残りの5頭が有力な候補だろう。


④過去12年の1~3着馬の過去3走実績をみると、過去3走にGⅠを勝利していた馬だけで決まったことは1度もない。

過去3走にGⅠを勝っているということは、余程抜けた力がない限り、有馬がピークではないということであり、過去3走重賞未勝利馬が台頭する余地があるということだろう。

12年 GⅠ→GⅡ→→未勝利
11年 GⅠ→未勝利→未勝利
10年 未勝利→GⅠ→GⅢ
09年 GⅠ→未勝利→未勝利
08年 GⅡ→未勝利→未勝利
07年 GⅡ→GⅠ→GⅠ
06年 GⅠ→GⅡ→GⅠ
05年 未勝利→GⅠ→GⅡ
04年 GⅠ→GⅠ→未勝利
03年 GⅠ→未勝利→GⅡ
02年 GⅠ→未勝利→未勝利
01年 GⅠ→未勝利→GⅠ

過去3走内にGⅠ勝ちがある馬は、ゴールドシップだけ。過去12年、1頭も過去3走内GⅠ勝ち馬が馬券にならなかった年はないので、ゴールドシップは軸候補として有力。JCの大惨敗は気になるが、あれが本来の力ではない事は明白で、GⅠを2勝する中山の舞台であれば復活劇があって驚けない。


ここ5年で見ると、3着以内馬の15頭中8頭が過去3走未勝利馬。余力のある馬が有馬で好走するというのが最近の傾向なのだろう。

未勝利馬といっても、12年3着ルーラーシップは、秋天3着(0.3差)、JC3着(0.4差)、11年2着エイシンフラッシュは秋天6着(0.7差)、JC8着(0.8差)、3着トゥザグローリー秋天5着(0.6差)、JC11着(0.8差)、10年1着のVピサはJC3着があり、09年2着ブエナビスタはエリ女3着、09年3着エアシェイディはJC5着(0.6差)、08年2着アドマイヤモナークは秋天、JCと1秒差以内、08年3着エアシェイディは秋天5着(0.1差)と、GⅠで好走歴があった。

つまり、過去3走で重賞未勝利ながら、GⅠで好走している馬をピックアップすればよいことになる。

今年の該当馬は、以下の馬達ではないだろうか。これらの馬のうち、7番より内枠に入った馬には要注意である。有馬記念は格がなくとも好走できるGⅠである。これは何度も歴史が証明してきた事実であり、その事は忘れないようにしたい。

アドマイヤラクティ JC4着(0.1差) 有力


ウインバリアシオン 宝塚4着(0.8差)流石に1年前の宝塚なので苦しいか。


ダノンバラード   宝塚2着(0.6差)有力。AJCCやオールカマーでの好走もあり、侮れない。マツリダゴッホ的魅力あり。


トーセンジョーダン JC3着(0.0差) 全盛期でもダメだった有馬は得意条件とは言えない。前走が最後の買い時だったか。


ナカヤマナイト   JC9着(0.4差)

格としては全く足らないが、関連重賞の好走歴から狙いは立つ。とにかく内枠が欲しい。


ルルーシュ     JC6着(0.2差)

東京コース向きの馬なのでチャンスは少ないが、内先行有利な流れなら、可能性はゼロではないだろう。