中国には「大衆点評」という割にメジャーな

生活情報の口コミサイトあります。



前回はその「大衆点評」の研究機構が発表している

北京・上海・広州など「大中型都市の飲食業の動向」

ついてお話ししました。


前回の話
⇒ http://ameblo.jp/waveshanai77/entry-11504333436.html



今回は、その「大衆点評」の営業主任から直接

お聞きした話です。




彼の話では、まず飲食業界としては、

広がりを見せてはいるものの、既存店については

全体的に売上が落ちているとのことです。



とくに従来、少々高額であった飲食店の落ち込みが

顕著であるといいます。



ご存知のとおり、現在 政府が公務員の会議や接待に

ついて 贅沢を自粛する旨の通達を頻繁に出していること

が影響していると考えられます。



ふかひれや、あわび等の高級食材を使ったメニューの

注文は激減しており、メニュー自体が削除されたり

客単価が大幅に減少しているようです。




ただ、高級店にかかわらず、大衆店についても

徐々に売上が落ちていることに、飲食業主たちも

不安を隠しきれない感じです。



大衆点評がつかんでいるデーターでは、

費平均単価が半年前までは、1人あたり

110~120元(1800円程)
はあったのが、

いまは80~90元(1300円程)にまで

落ちているといいます。




庶民にも経済の落込み、不景気感が多少なりとも

強まっているからでしょうか。



中国の人は、景気や、風評等にはかなり敏感で、

そして極端に反応する気質があります。


(風評の真意はともかくとして・・・笑)



よってちょっとでも不景気になっている・・・と

いったニュースや情報が流れると極端なほど、

家計を締める事になります。



するとすぐに食事の際、注文する品数が減ったり、

単価の安い品ばかりを注文したりするのです。




したがって、いま飲食店が「大衆点評」に広告記載を

する場合は、「値引き幅の大きいアピールをしないと、

なかなか宣伝効果がでないよ!」



と彼は言っていました。




人にご馳走するときは、メンツにこだわり、

そこそこお金を出しても、自分たちが食べるものは

意外に質素だったりするのも中国の人の

面白いところです。(笑)




もう一つ気になった話です。



上海では 従来、料理別のアクセスランキングで

他の中華料理等を抑えて
「日本料理」がずっと、

人気NO1だったそうです。



ところが、昨年の尖閣問題以降、その人気は急落し、

一時期は7~8位まで下がってしまいました、、、





いまは、多少は盛り返してはいるとのことですが

それでも、以前ほどの人気はなく、日本料理店から別の

ジャンルの料理店へ転換する人も少なくないようです。





いまだに、こんなところにも領土問題は影響を

及ぼしているようです。




福田元総理が 近々 周近平国家主席と会談を

おこなうようですが、今後の日中関係が少しでも

好転することを期待したいですね。