みなさん

お疲れ様です。

今回は、僕も実際に体験し、とても悩まされた、イップスについて書きたいと思います。

先月ある方から質問をいただいて、お返事させていただいたのですが、うまく遅れていたか不安なので、もう一度書いていきます。

イップスとはもともとゴルフの言葉です。

ここで僕が言うのは、野球の送球恐怖症(イップス)のことです。

もし今、イップスで悩んでいる方がこれを見てくださっているのであらば

イップスは必ず治ります。

今は投げられなくて、つらい時期かもしれません。僕にはその気持ちがわかります。

相談できないこともあるでしょう。時には友人に罵られる事もあるでしょう。自分自身も信用できなくなる時もあるでしょう。

でも、あきらめてはいけません。きっと投げられる日が来る。

想像してみてください。

自分がいつも、相手の胸に投げている姿を。

僕は、この想像もできないくらい、落ちていました。

そんな僕を助けてくれたのは、「またあのマウンドで投げたい」その気持ちだけでした。

それでは、下手くそな文章ですが、精一杯書きます。どうぞ読んでやってください。

 2008年春季キャンプ、この年僕は1軍キャンプスタートでした。前年初勝利をあげ、今年は開幕からローテーションに入ってやると意気込んでいました。

 今でも覚えています。第2クールの最初のピッチングの日、自分が思っていたところよりボール2個~2.5個ぐらい低くキャッチャーミットにおさまっていました。1,2球だったら気にもしたかったのですが、この日は殆どのボールがそうでした。

 そんな状態で紅白戦、練習試合と進んで行きました。僕の投球は相変わらずで、もともと四球は多いほうではないのですが、この時から四球を連発し、コントロールを気にしたせいか、球速も130キロ台前半とスピードものっていませんでした。どうしてそうなっているのかもいろいろ考えてみるのですが、分からないままでした。

 自分で何も見つけられないまま開幕はファームでむかえる事になりました。何試合か経ってからの鎌ヶ谷での西武戦で投手コーチからとにかく腕を振っていけといわれたので腕を振って投げました。結果は覚えていませんがその試合で去年痛めていた脇腹に痛みが走り、再び投げれなくなってしまいました。

 その脇腹の痛みがとれてから、投球を始めたときでした。とんでもなくボールが抜けてしまったのです。

「あれ?」そう思い次の球はしっかり相手の胸に投げようと腕を振ると、とんでもないワンバンを投げてしまいました。これが僕のイップスの症状の出始めでした。それからはそんなとんでもないボールが出る頻度も増えて、ブルペンに入ればベースとプレートの真ん中ぐらいに叩きつける真っ直ぐや、ブルペンを越えていく抜けた真っ直ぐを連発し、ついにはキャッチボールもできなくなりました。それが2008年夏頃です。

 僕はもともとコントロールには自身があり、そんな自分を認めることが出来ませんでした。そして時に苛立ち、どこに行ってもいいやと思いっきり腕を振って投げてみると、すごくいい球がいきました。お!これかと思い次の球を投げるととんでもないワンバン。。。これの繰り返し。そしてがむしゃらに腕を振っていると、脇腹が痛んで投げれなくなってしまうという悪循環の繰り返しでした。

 2009年春季キャンプこのとしも僕は何もつかめないままただ一生懸命練習する日々をすごしていました。もうこの時は自分のフォームは完全に崩れ去っていました。毎日毎日違うフォームで投げる日々でした。そしてキャンプ後半には、お決まりのように脇腹痛です。僕はこの不安や怒りをぶつける場所が無かったので、とにかくがむしゃらに走って、気を紛らわさせていました。

 キャンプが終わり鎌ヶ谷に帰ってきて3日目足の甲に激痛がはしりました。最初は靴擦れか何かだと思い走っていましたが、走るごとに痛みは強くなる一方で、ついに走れなくなってしまいました。翌日病院に行くと、ドクターから疲労骨折だといわれました。全治8週間です。神にも見放されたかと思いました。僕にはもう発散できるものはありませんでした。しかしどうせ投げれないし、いい機会だと思って、じっくり直そう、悪いフォームもついでに忘れてしまおうと少しでもポジティブに考えようとしました。そして6月にピッチングも出来るようになっていましたが、相変わらず、とんでもない球を連発していました。

 8月26日残留練習、この日、練習最後のゴロ捕球をしているときでした。左右に振られるゴロで、いけると思って手を伸ばしたらボールがグローブから零れ落ち、僕の足元で止まってしまい、それを勢いのついた足で思いっきり踏んでしまいました。「バキ、バキ、バキ」骨の折れる音がしました。人生ではじめての体験です。僕はその場にうずくまり動くことが出来ませんでした。それは春に疲労骨折したとこと同じところでした。その日の午後、病院に行き診てもらうと、ドクターから粉砕骨折ですぐ手術が必要だと言われました。この時ばかりはポジティブに考えることが出来ませんでした。2年間まともにプレーをしていなかったので、「今年で終わったな。」っと真剣に思いました。

 しかし球団はそんな僕にもう一度チャンスをくれました。「手術をして来年がんばれ」と言ってくれました。この時は来年も野球をやらせていただける。という感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。翌9月に手術をして、そこからリハビリをして11月の上旬に投げ始めることができました。それでも僕は何もつかめないまま試行錯誤する日々を過ごしていました。そして秋季キャンプも終わり、納会の時期がやってきました。僕は怪我人扱いだったので選手会ゴルフに参加できなかったので、札幌の寮の横にある室内練習場で練習をすることにしました。寮につくと、その年フリーエージェントとなった藤井秀悟さんが練習に来ていました。そこで僕を練習に誘ってくれました。一緒にランニングをしてダッシュしてストレッチをして、キャッチボールをしました。

 僕とキャッチボールをした藤井さんは「もっと真っ直ぐ踏み出して」と「肘が抜けてボールを撫でちゃってるから、俺に向って、腕ごと放り投げる感じで投げてみて」と言われました。僕は投げる感覚がもうなかったので、この時は、言われたとおり投げてみたら何故か相手の胸にボールが行くという感じでした。僕はこれだと思い、オフの期間ひたすらこの2点を繰り返し繰り返し練習しました。すると最初は何故か相手の胸に投げていたのが、だんだん投げている感覚が出てきたのです。そうです。僕が悩んでいたことはこんなに簡単なことだったのです。

やっと投げ方を見つけることができました。僕は自分がイップスだという自覚がありましたから、暴投を投げてもイップスだからしょうがないと思い、いい球を投げたら素直に喜びました。そうするうちにいい球が増えていき、キャッチボールをするとなんだか気持ちよくなってきました。これが本来のキャッチボールなのでしょう。

さて僕の体験談を長々と書かせていただきましたが、いったいどういった人がイップスになりやすいのでしょう。

僕の経験やいろいろな人の話を聞いてきた感想ですが、

インステップでステップの幅が広い人がなりやすい傾向があるといえます。

↓インステップ


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↓ステップの幅が広い

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この両方に当てはまる方は要注意です。

逆にこれを直してしまえば治るということもあるでしょう。



イップスの初期はメンタル的なことが多いです。しかしイップスが進行するにつれて、メンタルより技術の方が大きな原因になります。

経験した事がある人は分かると思いますが、あるていど投げれないでいるとあるとき、もうどこへでも行ってしまえと、吹っ切って投げることはそう難しいことではありません。腕を振ったら投げれたというのはまだ本当のイップスには陥っていません。

もう吹っ切ってもダメな人は、もうフォーム自体がそこに行かないフォームをしている可能性が非常に高いです。

そして、指先の感覚も無いので、腕を強く振ることもしてはいけません。ボールの重さを感じることが大切です。ボールの重さを感じるには力を抜く必要があるからです。


まず初めの取り組みとしては、しっかりとした肘の使い方を獲得しましょう。イップスになっている人の多くは肘を抜いてしまいボールを撫でてしまっています。↓
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練習法としては斜め45°上に投げることをやってみてください。


これが肘の使い方です。肘を抜いてボールを撫でてしまってはボールは上には投げられません。




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これはイップス克服への第一歩です。


一緒の悩みを抱えてる方。


一緒にがんばっていきましょうグッド!



また練習方法など載せていきますんでよかったら見てってくださいね。