淋しい人へ

　　　　

世の中ヴァレンタインデイだといって、

テレビでもうるさいが、

当然、私とは無縁なので、

以前買った高級チョコレートの一かけらを、

名残惜しいが、この日のために味わうことにした。

午後から、地域により天気が崩れるというので、

外出はどうしようかと思っていたが、

午前中に、郵便局と図書館に行くことにした。

往き、帰りの坂で、

バスに追い抜かれた。

ということは１時間一寸の外出だった。

郵便局では、

お年玉くじで当たった切手シートを貰った。

去年のシートは売ってないのか、と聞いたら、

郵便局にはないとのこと。

チケット屋で買うしかないね、と言ったら、

頷いていた。

去年取り替えるのを忘れていたので、

１年だけ抜けるのが口惜しいのだ。

午後からは、知らぬ間に、

下のビーチラインが濡れていた。

やはり、出掛けないのが正解だった。