4年に涙して

 
あまりの風に、外出の意欲がそがれ、
双眼鏡で海を見た。
続く白波は、風の強さを思わせた。

3月という月は、
巣立ちの月でもあり、
希望と明るさの月だと思っていたが、
改めて、昨日、今日、
考えてみると、つらい思いが残る月でもあった。

テレビは、どのチャンネルも4年前を振り返り、
復旧の進みを追っていた。
私は、ふと目に留まったＹｏｕTｕｂｅで、
あの日の記録を見ていた。
改めてみたあの光景は、
時に涙を溢れさせた。

毎日見ている海が、
恐ろしい自然のエネルギーを見せ、
襲い掛かってくる前に、
人間に力は、なんと小さいものか。
無力感、脱力感から抜け出すのがつらかった。

実は、午前中には、
叱られそうなことを書こうかと思っていた。
すっかりその気をなくし、
今一度、
哀悼の意と慰めと激励を送ろう。