小泉八雲
中学でラフカディオ・ハーンの「みみなしほういち」を授業で購読、
その折りに、
小泉八雲に興味を持ち、
少しばかり、あれこれ読んだものだ。
その中にあったのかどうか、
記憶になかったのだが、
読み進むうちに少しだけ思い出した。
昨日のことである。
青空文庫の中から、
ふと、目に止まった「停車場にて」という八雲の本。
小品なので、すぐ読めた。
そして、
この時代の純朴であった日本人の気質に思いをし、
現在の殺伐とした世情を見たら、
八雲は何と書くだろうと思った。
彼は、
日本人は、どんな悪党であっても、
子供には手をかけない、
と感心して、書いている。
今、
自分の子供を虐待死させる親たち、
原因はいろいろあろうが、
日本人の心を、これほど歪めてしまったのは、何だったのか。