体調はだいぶ回復しましたが、まだ腹痛は残っていて、少食には変わりありません・・。

まぁでも良くなって良かった。






昨日の1局目がつらい勝利だったと書いたのは、あと1敗で退会が決まるという奨励会の大先輩に引導を渡してしまったからです。


先輩にはこれまで飯をごちそうになったり、仕事のやり方を教えてもらったりして、すごくお世話になっていました。


人柄がすごく良くて、話していて楽しかったです。


そんな先輩が1ヶ月半くらい前だったか、

言いました。

「俺、次回を最後に奨励会をやめる。年齢制限で。でも、周りには広めないでくれ」


僕には、先輩のいない奨励会なんて想像ができなかったので、頭が真っ白になり、返す言葉も見つかりませんでした・・・。


ただ、”次回が最後”というのは確定していたわけではなくて、そのときから全勝し続けて三段に昇段すれば、年齢制限をクリアできるというものでした。



先輩はそこから迫力の4連勝。


前回の奨励会のあと、僕は「いけるいける!!」

と声をかけました(笑)


そして昨日の1局目。

正直、当たりたくありませんでした。

まさか自分が引導を渡すことになるなんて、

思いもしなかったです。


感想戦では、相手はサバサバしていて、

時に俺を笑わせたりしてきました。


そして、感想戦が終わったときと、駒をしまった後の一礼でいつもにも増して丁寧に挨拶をしてこられて、胸が詰まる思いをしました。


これは絶対に勘違いだけど(苦笑)、

(最後の相手が上村で良かった)

というようなニュアンスが伝わってきました。




昼休み、先輩が書類を書いているのを見かけて、また胸が詰まりました。

体調がフラフラで、自分のことで精一杯だったので、何も言うことは出来ませんでしたが・・・。





2局目、対局室に先輩はいませんでした。


有段者の部屋には盤が11面出されているのですが、1面がぽっかりとあいていました。





後日、しっかり会って挨拶をしようと思います。

そして、今度ばかりはこちらからご馳走したい・・・。