爬虫類を飼うこと | 渡辺やよいの楽園

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小説家であり漫画家の渡辺やよい。
小説とエッセイを書き、レディコミを描き、母であり、妻であり、社長でもある大忙しの著者の日常を描いた身辺雑記をお楽しみください。

冬場のイグアナのベタ甘ぐあいはすごい(人間は暖かいからね)

これはもう、ゴロゴロ言わない猫レベル。完全草食、鳴かず、毛も抜けず、トイレも覚えるこの爬虫類、ペットとしておすすめだけど。爬虫類だけに、ポピュラーさがいまいち。。

こういう写真だけ見て、「うわあ、イグアナ可愛い、飼おう!」

とか、安易に飛びつかないように。

欠点。

ベビーは手乗りサイズだが、すぐにでかくなり小さい猫くらいの大きさにはなる。成長すると、ケージ飼いは到底無理で、部屋に放し飼いが基本になる。トイレは根気よく教えればきちんと覚えて、指定の場所でしてくれるが、排泄物はとても臭い。

完全草食だが、毎日新鮮なグリーン系の野菜が必要で、お野菜が高い昨今は餌代もばかにならない。

部屋は年中30度以上に。爪が鋭く(爪切りはするが)、カーテンなどはぎたぎただ。汗をかかないので、塩分を鼻水で飛ばす、窓など塩でがびがびになる。 あと、爬虫類は慣らすまでにはそれなりに根気が(1、2年)必要だし、オスは発情期には乱暴になる。基本、しつけはきかない。

うちのイグは、高いところから飛び降りそこねて怪我をし、前足の指が欠損している。怪我や病気になると、爬虫類を診てくれる獣医さんは少ない。

爬虫類だけでなく、生き物を飼うと、家の中が汚れて傷だらけになるのは、犬猫も同様。そして、愛情深く育てても、飼い主よりあっという間に年を取り、介護も必要だし看取りもいる。

そういう覚悟をきちんとしてから、飼えば、彼らはとても人生を豊かにしてくれるはずだ。