ドロドロ中毒 | 和多田雄介Official Blog

ドロドロ中毒

和多田雄介の綴る、日々の物語   2010/1/20「愛色」全国リリース・店舗先行予約開始!!-091128_141030_ed.jpg

恋愛中毒を実はだいぶ前に読み終わってたんですが、中々感想を書く時間がなくて。

楽しい小説でした。

人と人の思いのやりとりが豊かに書かれていて、その駆け引きや描写に飲み込まれました。

この年まであまり小説を読まなかった僕が、続きが気になって仕方がなくなり、つい読み耽ってしまいました。


ある女性は、恋愛は、相手を愛しすぎると何もかも自分から奪いさっていく、だめにしてしまう。

なら、もう愛しすぎないようにしよう。


こんな一節から始まるんです。


そう思いながら暮らしていたばついち女性が、ひょんな事から憧れのタレント兼エッセイストと出会います。
その男が40後半で、自分の事務所を構えていて結婚してるんですが、その事務所で働いてる従業員は全員愛人というどうしようもない感じ。

その男の事務所ではたらく事になり、惹かれていってしまい、だんだん深みにはまっていってる自分に気づいていく。

愛人や妻とのやりとりもすごくリアルに描かれていて。。。

このときまで、不器用な人だけど気持ちもわからないでもない、好感をいだいていました。


その男の子供が外国から日本に移住してくる事になりそこから物語は急変します。

その子供の世話をすることになり、そこで家に招き軟禁してしまいます。

そこで執行猶予中であることが発覚。

夫と暮らしていた時に夫の浮気が発覚。陰湿な彼女は素直にきく事ができず浮気相手に嫌がらせをしつこくしてしまい、それが事件沙汰にふくれあがり。。。




こうなってしまってはどうしようもない。

一線をひけるかどうかがね。


近い感覚のようで遠い感覚。

考えさせられました。


僕の回りでも人それぞれ不器用な人もたくさんいます。

僕もみんなそうなんだと思いますが、なんだかそれとこれの違いなんて小さいものなんだろうなと思います。