先日やっとLUPICIA のフレーバーティー「ライチ」の封を切ることができた。
この夏、アイスティー用にと買いだめをしていたうちのひとつなのだが、
戴きものの茶葉などを優先しているうちにもう冬になってしまった。
生で食べても大好きなライチは、きっと清々しい甘さが
アイスティー向きだろうと選んだのであったがうっかりしていたのだ。

これは中国烏龍茶のなかでも渋みが少なく飲みやすいとされる水仙茶を
楊貴妃も愛したという香り高い果物、ライチで香りづけしたもの。
鼻先へ持ってゆくと、烏龍茶特有の青くささを
甘くジューシーなライチがふんわりと包んで優しい香りがする。
ホットティーにしても柔らかい喉越しでおいしいのだけれど、
やっぱり冷たいアイスティーでたっぷりと飲みたかったなぁ…
などと未練がましい気分も捨てきれず、結局は冷茶ポットの登場となった。

この水仙茶、実際に入れると茶葉が大きく扱いやすいのも嬉しい。
私のように目分量で袋から直接ざくざくっと入れてしまっても平気らしい。
どうもそそっかしいもので、細かい茶葉などティースプーンを
使ってさえこぼす始末なのである。これは安心。嬉しくなった。


さて肝心のお味はというと、
アイスティーの方がよりまろやかな感じがして私の好みに合っていた。
冬に甘いアイスティーというのも、思ったほど悪いものではないようだ。
甘さのぶんよけいにさっぱりと感じられるので、炒め物の夕食にもいい。
実はこの夏、沖縄料理の本で覚えたチャンプルーがいたく気に入り、
わが家の食卓にたびたび登場するようになったのだけれど、
油多めのしっかりとした味つけでもこれならおいしく頂けそうだ。
そうだ、あつあつでこっくりとした中華もいいかもしれない。
手早さが要求される中華はハードルが高いけれど挑戦してみようか。
そういえば、そろそろ中華まんのおいしい季節でもある。
…などとまぁ、私の食欲だけは夏も冬も関係ないのであった。

このライチのお茶、あれこれと組み合わせを考えながら
まだひと冬くらいはたのしめそうな気配である。


世界のお茶専門店LUPICIA