映画「告白」。 | あんてな手帖~和POP雑貨 あんてなへの道~

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金ナシ、コネナシ、経験ナシ。おまけに家庭はアリのサラリーマンが「雑貨屋を開く」という夢を叶える物語。「和POP雑貨 あんてな」オープンへの道とそれからの未知。



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映画「告白」をDVDで鑑賞しました。




ある中学校の教室。終業式の日。


愛する娘を「事故死」で亡くした女性教師が


ある告白をするところから物語は始まる。


「私の娘はこのクラスの生徒に殺されました―」




と、いった内容。




確かパッケージの裏側に書かれてあるストーリー説明では


「いったい犯人は誰なのか?」


という触れ込みがあったと思ったのですが、


犯人自体はあっさりと判明します。


そして、


そこから特にどんでん返しがあるわけでもない。




で、端的に言うと


そこから始まる「復讐劇」となるわけですが、


その物語の背景にある登場人物たちの「告白」が


次々と描かれていく。




その「背景」こそがこの映画の


肝になっている気がしました。




やっぱ好きだなーー、この監督!!


正直、この監督のおかげで


最後まで飽きずに集中して観れたと思います(僕の場合は)。




「パコと魔法の絵本」「下妻物語」等の中島哲也監督。


なんていうか、この人が撮る、


まるで写真作品のような構図や色彩感覚が大好きなのです。


たぶんこの人が撮った写真も好きだと思う。




こんな重いテーマの話でも、


「ドンガラガッシャン!」という感じのシーンを


多少なりとも挟んできたのはスゴイですね。


これぞ中島流。


しかし、その全体的な印象は


主題歌のRadioheadに象徴されるように


きちんと引き締まっています。




役者もみんな良かった気がしますね。


主演の松たか子も子供達も。


木村佳乃はこの役を経て


あのママ友ドラマの役をつかんだのかしら。




ただ、


何をテーマに観ていいのかが


イマイチ分からなかったのが


正直な感想でもあります。




ここでこの映画のキャッチコピーを


挙げてみることにします。(wikipediaより)




・先生の娘を殺したのは、誰?

・先生の娘が殺されたのは、なぜ?

・告白が、あなたの命につきささる。

・娘を殺された女教師の、命の授業がはじまる。

・私の子供が人を殺したのは、なぜ?

・また殺人が起きたのは、なぜ?




正直、どのコピーもあまりしっくりこない(苦笑)


「犯人が誰か」「殺害に至る動機」


この映画にとってそんなにインパクトがあるわけではないので、


「なぜ?」とか「誰?」とかいうキーワードはあまり


効果的ではない気がするのです。


しいて言えば、


『告白が、あなたの命につきささる』でしょうか。


「誰?」「なぜ?」よりも


「命」というキーワードを入れる方が良いと思うので。




ん~、まぁでもこれもなぁ~・・(苦笑)


結局、製作側も主題が定まってはないのだろうか・・?




でもまぁ、


全体通して面白い作品ではありました。


高い評価を受けて話題になっただけのことはあると思います。


できれば一人で観たいですね、こういう映画は。


自分の「中島哲也愛」が再確認できた気がします。