すでに退職されました、知り合いの元保育士の方から
こんな話を聞きました。
自分の若いころの教え子で今やもう30歳、
最近、会ってきたとのことです。
「その子はすでに結婚していて、お子さんが二人いるそうよ。
“あけちゃん”っていってね、今とても幸せに暮らしているんですって。」
“あけちゃん”は、日々、二人の子供の育児をし、
家事全般を行う、いわゆる専業主婦です。
その“あけちゃん”は、このように話したそうです。
『私がこのご時世、専業主婦でいられるのは、夫のおかげだと思っています。
なかなか、家事や育児を手伝うことはできないのですが、
毎日、一生懸命働いてくれて、私たちの暮らしを守ってくれるのです。
そんなに贅沢はできませんが、もうそれは必要ありません。
子供たちが可愛いですし、今はその成長を見守り、
子育てを頑張りたいと思います。』
その話を聞いて、知り合いの元保育士の方は思ったそうです。
『ああ、あけちゃんだな。
子供の頃と変わらず、素直な子に育ったんだな”』…と。
女性にも様々な生き方がありますね。
子供を産み、将来を支える人間を育てる事に懸命に頑張る人、
キャリアを積み、自らが社会の役に立ち貢献をする人。
それぞれが、自分のなすべきことに一生懸命になれればよいですね。
元保育士さんはこんな話をしてくれました。
「“あけちゃん”はね、まだ幼稚園児だったころ、
お母さんの真似をして、よくゴミ出しをしていたのよ。
小さな体で大きなゴミ袋を持って。
懐かしい思い出ね。」
結婚をし、子育てをする。
今の私には叶わなかったことですが、
“あけちゃん”の感謝の気持ちと一生懸命さが身にしみて伝わります。