大正生まれのあるお婆さんが若かりし頃の思い出を語ってくれました。
「当時は結婚なんて親が決めたお見合いも多くて、
写真を見せられて初めてあった相手と結婚したもんだ。
私に見せられた写真には男の人が何人か写っていて、
てっきり背の高い一番格好いい人だと思っていたよ。
フタを開けたら、そのとなりの背の小さい目立たない人、
それが今のうちのお父さんだよ。」
当時の主流であったお見合いは、今では不自由な結果とみなされがちですが、
それはそれで、男女関係は家庭を作り上げ、子供を育てることだったのです。
「やっぱり最初はがっかりしたけど、
今はお父さんで良かったと思っているよ。」
最初の出会いや付き合いは望まず、適当であっても
家庭を築くことに順応し、互いに役割分担を果たし、
やがて“本物”になったのでしょうね。
今では身分が異なっても、歳の差があっても
また、同性同士であっても恋愛は自由となっています。
とある10代の女性の恋愛を観ていますと、
最初こそは一目ぼれで行くところまで行きましたが、
やがて恋人が忙しくなり不安を抱くようになったのです。
「以前は可愛いっていってくれたのに」「最近はキスしてくれなくなった」
「会話が減ってきたような気がするし寂しい」
などと不安要素に溢れているのです。
愛をつなぎとめるためにも
何とおかしな努力をしていることでしょうか!
大正生まれのおばあちゃんと10代の若い女性では、
その時々で色々とあったでしょうから、
どちらが幸せな恋愛を経験したかは分かりません。
どんな形であれ、男女の出会いは何らかのきっかけで偶然であったにすぎず、
それをいかにお互いに愛情を育てていくのかが大切でしょうね。
やがて、お互いの関係が時間をかけて揺るぎないものと認識した時、、
「偶然出会って一緒になった」という考えが、「あのときの出会いは必然だった」と
いう人もいます。
そのような素敵なセリフが堂々と言えるのであれば、本物でしょうね!