疲れた時に、私の宝物である“石”を何となく眺めていますと
癒された気持ちになります。
いつ見ましても輝いていますし、その美しさは決して裏切ることはありません。
物には人の気持ちを満たす力が隠れているのでしょうね。
装飾品やファッションにしても、何でも物を選ぶ際には
自分自身の器よりも少し高い物を、そして良いものを選びます。
所有している物にふさわしい自分になろうと努力しますし、
物は人を高めてくれるものであると思っています。
物には、心はありませんので
人間関係の間にあるようなわだかまりや煩わしさはありません。
人と物ではどちらが信用できるか、という次元で比較する必要はありませんが、
時として考えることもあります。
物の方が自分にとって良いのではないか、という考えは
本当に時々ですが思うこともあります。
そのように考えること自体は、正直なところ良いとは思いますが、
その考えを共有出来る人間がいればさらに良いのです。
たとえば孤独を愛する人間の多くが、「孤独はいいものだよ」と互いに
語り合える人間がいるからこそ、孤独でいられるのでしょうね。
人よりも物の方が信頼できると思っていても、
それを打ち明け、お話できる相手が一人でもいれば十分、
二人いれば大したもの、三人いれば幸せです。
自分が大切にしている物を眺めることで、心が満たされるのであれば
それだけ気持ちに余裕があることでしょう。
少人数でもよい、人がいるからこそ物がより良く見えるのでしょう!
宝物の“石”を眺めながら、そのように考えているのです。