"Ginseng Woman" は Stuff のギタリストとして人気がブレークした Eric Gale が1977に発表したソロ2枚目だ。ちょうど Stuff が "More Stuff" をリリースした頃で、ノリにのってる時期だと思う。
この和室のジャケ画に高麗人参ウーマンとは、例によって西洋人の誤った東洋観が露呈した感じだが、食わず嫌い(笑)をせずに聴くと、品のいいクロスオーバー(死語?w)のアルバムだと思う。
R&Bよりの Eric Gale だが、Bob James のプロデュースによりアダルトコンテンポラリー(死語その2?ww)な音に仕上がっている思う。
改めて言うまでも無く、Eric Gale も聴いた瞬間にそれとわかる個性あるギタリストだ。
フルアコに空間系エフェクトをかけた暖みのある音、ちょっとひっかかるようなタメ気味のフレージング、細かなビブラート。多くのセッションワークで聞くことのできる Eric Gale 節が、本作でももちろん堪能できる。
このアルバムからご紹介したい曲は "She Is My Lady"。
女性シンガー Morgan Ames のオリジナル "I Am His Lady" のカバーということだが、オリジナルは未聴。Morgan Ames は Quincy の門下生で、バックコーラスや、ヴォーカルアレンジなどを手がけてきた人らしい。
ゆったりと始まり、ストリングスにメローなギターが絡む。ジョージ・ヤングのサックス、リチャード・ティーのピアノがつぼを押えながら盛り上げていく。ドラム、ベースは古巣 CTI 仲間で、Bob James ご用達のリズム隊だ。
・Eric Gale : g
・Richard Tee : p
・Bob James : elp, arrenge
・George Young : sax
・Gary King : b
・Andrew Smith : ds
・Ralph MacDonald : perc
ところで、どなたか「井田リエ&42ndストリート」という、日本のシンガー/バンドをご存知の方はいらっしゃらないだろうか。
私が大学に入った頃、友人がカセットに入れてくれた曲「セクシー・ドライバー」が、この曲に日本語の歌詞を載せたカバーだったことを後から知った。
なんと作詞は松本隆氏(!)である。1977年のデビューアルバムに入っていた。こんなジャケです。
当時、ずば抜けてソウルフルなシンガーだったと記憶しているが、アルバム数枚を出して、その後の活動はほとんど耳にしなくなってしまった。
ぜひまた聴きたいと思っているのだが、廃盤レコードが見つからない。そもそもウチにはアナログプレーヤーがないや。。。(^^ゞ