『いぬばか』イベント・・・熱い想い(1) | とりとめもなく

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思いつくままに書いてみます。

ここで『いぬばか』原作について ちょこっと。


主人公; すぐり(スザンヌ) 天然だけど天性の犬への何かがある。

       犬の顔を完璧に見わけられるし、犬の想いを汲み取れる。

       哲平に拾われてペットショップで働く事に。


 〃  ; 飯田哲平(徳山秀典) ペットショップ わっふる2号店店長

       完璧な犬バカで、それが原因で彼女と別れた過去がある。

       少年期の体験を通して、犬への想いを深める。

       真面目で厳しいが、困っていると捨てられない優しい人。

       すぐりの前にすでに人間を1人拾っている(笑)


居候 ;健太郎(岡田亮輔) 哲平に拾われペットショップの手伝いをしている。

       原作では人のお金を使い込むようなひどいヤツ。バンドマン。

       映画では同じ居候だけど、良さ気な若者。



哲平は子どもの頃に捨て犬を拾って隠れて面倒をみていた。

それがある日、保健所に捕獲され、取り戻しに行った時に処分を待つ犬達を見てしまう。人間の勝手で処分される犬達。

そんな犬をなくそうとペットショップの店長として真面目に取り組んでいる。



さて、イベントに戻ると、


兄貴とスザンヌちゃんのお気に入りのシーンBEST3を見て、なぜ選んだかを聞く。


兄貴の第3位は・・・?


すぐりのお母さん(宮崎美子さん)のシーン。

いつもならスザンヌがクイズ番組でかましているような楽しいミステイクを

才女と名高い宮崎さんが ほのぼのと演じるシーン。

他にもロケで九州の各名所から電話を掛けてくるボケ具合がお気に入り♪


うん 私も好きです。大好きな馴染みのある風景でしたし。



兄貴の第2位は スザンヌちゃんと同じでした。


ちょっと勝気で口が悪い飼い主 ちづる と

      ゴールデンレトリバーの12歳の老犬 リッキー


わっふるに立ち寄った時、目にとまったチワワの可愛さに、

冗談で「リッキーが死んだら チワワを飼いたい」 と言う。

(う~ん・・・12歳で老犬なのか)

間もなく、本当の別れが訪れる。

自分の言った言葉を悔い、子どもの頃からずっと側に居たリッキーの死を悲しむシーン。

映画では健太郎が 「先に死んじゃうんだよな・・・」 とつぶやくシーン。


ペットを飼っている人なら常に怯える、必ず来る別れ。

寿命は確実に短いペット達。

先に死ぬのはどちらかなんて分からないけれど、多くの場合は飼い主が看取る事になる。

残された者の痛みは他人事ではないのです。


「本当は犬好きだけど、別れが辛いから犬は飼わない」という人も多い。


でも、ものは考えようです。

人の社会で生きて行くペット達は、人間の助けがないと生きて行けない。

ルールを外れてしまうと、途端に命にかかわるから。

たった1度の過ちで人を噛んでしまったら、相手次第では処分されることになる。

たった1度 鎖を逃れて逃走したら、自動車道に走り出た途端事故死の危険。

ペット達はエサだけじゃなく愛情も求めている。

老夫婦が飼っていたペット・・・片方が亡くなり、残された飼い主は入院。

誰かが交替でエサだけ面倒を見てくれたとしても、

誰も居ない家にずっと独りぼっちで過ごす生活。


この社会では、ペット達は人間の助けがないと幸せに生きて行けない。


だからこそ、幸せに 

「この家族になってよかった」と最後に思える一生を終えさせてやりたい。

自分より短い一生だからこそ 看取ってやれる。

責任を持って、全力で幸せにする努力をしてやれる。


もし、愛犬を残して逝く事になったら死んでも死にきれません。

全力で幸せにしようと決めて引き取った犬です。


はい 私も立派な犬バカです。


そして、兄貴もそんな想いを熱く語ったのでした。

もっと簡潔にですけど。さすが表現者です。

本当に頭のいい人だと思います。


兄貴も愛犬との別れを体験していますから。

そして、ミルクちゃんとの別れに怯える心境をブログに書いた事もあります。


このお方・・・『今日のワンコ』 を見て涙を流す優しい人です。