一心同体の同族会社 (追記あり) | 地球一周の船旅 * その後

地球一周の船旅 * その後

時折、地球のどこかを漂っているそよ風のひとり言です

2008.10.29  一心同体の同族会社(NGOと株式会社)

前回27日付けの記事に、お2人の方から「PB/JG分離は不可能」というコメントを頂きました。
長文になりますので、記事として投稿いたしました。

>極言すれば、JGでなくてもいいでしょう。
>もっと良質の旅行会社とタイアップすることも有りです。

初めに、上記の文、紛らわしい書き方をしたことをお詫び申し上げます。実はわざと書きました。
PBとJGが一心同体であること、元より十分に承知しています。
敢えて、この書き方をしたのは、それほど抜本的な改革が必要であると強調したかったからで
JGを他の旅行会社に替えるなどありえない事です。

62回に乗船してまだ日が浅い頃、テーブルに同席した白髪の男性と友人と私の3人でお話する
機会がありました。「ツアー代金が高い」という私達に、その方は「いや、妥当だと思うよ」
と仰いました。後にも先にも、そう言われた方はお一人だけでした。
その方が「PB代表の吉岡さんのお父さんがこの船に乗ってるよ、ジャパングレイスの役員だよ」
と仰ったのです。え~、本当? うん。 (友人か、もしかしたら、ご本人だったかも)
その時、PBとJGの抜き差しならない関係を知りました。
念の為、ネットで調べました。
確かに「ジャパングレイス 代表取締役 専務 吉岡三郎」と出ていました。

吉岡達也夫人(外国の方)と2,3才のお嬢さんが、ニューヨーク(?)から乗船されました。
どこで下船されたかは知りません。
その時、吉岡夫人が、船内での英語・スペイン語講座の「GETユニバーサル株式会社」の社長だ
と聞きました。これもネットで調べましたが「代表取締役 社長」が外国女性名で出ていました。
吉岡夫人かどうかは確認できませんが、私はそうだと思っています。

JGは高田馬場に自社ビルを建てたということも、前に東京の参加者の方から聞きました。
GETもそのビルの中で営業しています。

他の方のブログから、ISP社ホームページのニュースレターに
「ISP社社長とPB代表の吉岡達也氏で用船契約調停」が記されているのも見ました。
8/4のジャパングレイス要社長が「チャーター担当の吉岡に聞いてみないと」と言われた時
私はJGの吉岡専務つまりお父さんのことだと受け止めていました。PBの吉岡さんだったとは。

紛れもなく、PBとJGとGETは、一心同体、同族会社です。

それから、コメントに頂いたNGOのPBと株式会社JGの問題ですが。
両者の役割分担など外部からは全く見えません。何もかも不透明で分からないことばかりです。
せめてNPOであれば、経理的には明確になるものを。

クルーズ終了時、偶々少し吉岡代表とお話したのですが、「なぜNPOにしないのですか」という問いかけに
「申請したけれど、石原都知事が認可してくれなかった。来年位までに、これからも努力していくつもり」と
いうことでした。本気でやられることを見守っていきたいと思っています。

コメントに頂いた、
>みなさんが言う「ピースボート」は、今や船の現場やピースボートセンターで
>夜遅くまでがんばっている若者にしかないと思います。

同感です。彼らの働きは賞賛に値します。
しっかり自分で見て、自分で考える力を養ってくれることを、望まずにはいられません。

(追記)
 トルコ、イズミール港に停泊していたクリッパー・パシフィック号は、10月28日21時頃
 (日本時間・29日午前4時頃)、ピレウス港へ向け出港したそうです。(PB、JG 発表)
 当初予定より、21日遅れです。

それから、船内で、船客のISPに対する要請の署名活動が始まったらしいです。

これは、船客の自発的な行動から始まったのではなく、説明会でPBから「こうします」と発表があり、
2時間後位に、文章作成された文書が配られたようです。

62回有志との決定的な違いは、お一人の船客の方の呼びかけで、自主的に、船客にとって必然性を
もって始められたことです。そこから連帯感は自然発生的に強まっていきました。
今でも、多くの有志が情報を共有しあっています。

今回の63回の署名活動は、PB/JG 主導のお仕着せ文章に、ただ署名するだけです。
要請の1番目は、イズミール港からの出港と、遅延なきクルーズ、
2番目は、正常なクルーズ継続が不可能な場合の代替船の用意、
そして、要請の3番目として、被爆者プロジェクトの支援と成功に向けての最大限努力、を挙げています。

この3番目の要請項目があるのに署名しないと、自分はこの素晴らしいプロジェクトに反対している
ようで居心地が悪く、署名をせざるを得ない気持ちになるかもしれないです。
最後は「第63回ピースボート地球一周の船旅乗船者有志一同」とあり、PB/JGとの共同要請ではなく、
いかにも船客自身の発案です、という体裁を保っています。

このやり方は、一種の心理操作とも見えるが、まあ、うまく利用しているなあ、とも思います。
「ストックホルム症候群」的な状況が深まるのではないかなと、危惧もします。

62回からそうでしたが、PB/JGは「ISPが悪い、自分達も被害者だ」の一点張りで、船客の目をISPに
向かせ、自らの責任回避をしようとしているのです。
自分達で考え行動する大変さは必要なく、安易に獲物だけは手にできる、ような署名活動を提供して、
船客を取り込むことに成功するのでしょうか。