こんにちは。
『漢方で笑顔美人をつくる薬剤師・国際中医師』の藤巻よしのです。
わが家のパパどん(旦那)は、
冬でも夜に寝る時、「手足がほてって眠れない」と言って、
すぐに布団から手足を出してしまいます。
(漢方薬を服用して体質改善してからは、少なくなりました。)
女性は手足が冷えるという方が目立ちますが、
実は女性でも「夜に手足がほてる」という症状を
訴える方が多くいらっしゃいます。
漢方において、体を構成する成分として
「気:き」「血:けつ」「津液:しんえき」があります。
その中の「津液」は、唾液、胃液、涙、汗、鼻汁など
体を潤す体液すべてで、陰陽でいう「陰」に属し、
陰陽のバランスを保つ為に「体を潤し、
体内の余分な熱を冷ます」働きがあります。
このような症状の出る体質の方は、
この「津液」が不足しているため、
体を潤すことができず、
体内の余分な熱を冷ますことが
できなくなっています。
「津液」が体内の余分な熱を冷ますのは
、主に夜なので、ほてるという症状が
特に夜に出やすいのです。
この体質を漢方では、
「陰虚(いんきょ)」といいます。
この体質の方は、夜に手足がほてる以外に、
寝汗をかく、耳鳴り、めまい、動悸、寝つきが悪い、
よく夢をみる、お肌や髪が乾燥しやすい、
空咳がよく出る、お風呂でのぼせやすいなど、
症状として表れやすいです。
この体質に良い食べ物はたくさんあります。
レンコン、ユリ根、トマト、キュウリ、
松の実、ゴマ類、豆腐、豆乳、
ハマグリ、カキ、アサリ、シジミ、
スッポン、アワビ、豚肉、カモ肉など。
香辛料の強い料理、
辛すぎる食べ物を避けましょう。
「陰」を補う夜にたっぷり睡眠をとりましょう。
もともと「津液」が不足している
体質(陰虚)でなくても、
「夜更かし」は、本来だと眠りについて
「陰」を補うための夜間に
起きて活動していることになるので、
体の陰液(津液や血)が、
どんどん消耗されてしまうことになります。
女性は更年期が近づくと、
津液が不足に傾きやすくなる人もいます。
つまり、夜更かしを続けていると、
体に潤いがなくなり、若いのに
更年期症状がでる可能性があります。
夜更かしの翌朝、
「肌がカサカサして調子が悪い」を
経験をされたことがあると思います。
できることから一つずつ、わくわく養生しましょうね
いつも最後までお読みくださいましてありがとうござます。