漢方で月経前症候群を改善するポイントは? | 心と身体のライフスタイル「漢方」

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漢方は漢方薬だけでなく、心と身体からの声を読み解く智慧です。薬に頼るだけでなく、生活習慣や心の持ち方を見直すことで、あなたが本来の自分に戻り、健やかで美しく幸せに暮らす「わくわく養生」を薬を売らない薬剤師・国際中医師の藤巻祥乃がお伝えしています。

こんにちは。

『漢方で笑顔美人をつくる薬剤師・国際中医師』の藤巻よしのです。



昨日の記事に引き続き、
月経前症候群(PMS)で、よくみられる体質のお話しです。


五臓の「肝」の働きが
損なわれているタイプでしたね。




五臓の「肝」の働きは、
体内の「気」や「血」の流れを
スムーズにする働きがあります。


また、精神活動と深く関わっていて、
精神状態や情緒を安定に
保つ働きもあります。

 


そのため、「肝」の働きが損なわれると、
気の巡りがわるくなり、
緊張、イライラ、情緒不安定、頭痛、
便秘、肌荒れ、自律神経失調などの
症状がでやすくなります。



さらに、ひどくなると五臓の「肝」は、
余分な熱をため込みます。

余分な熱により、
赤く化膿したニキビができたり、
イライラ、頭痛、便秘など、
さまざまな症状がひどくなります。

 


この体質のタイプは、
「肝」の働きや「気」の流れを
整える漢方薬を服用する事で
体のバランスが整って、
生理前のさまざまな症状が改善していきます。

 


月経前症候群の症状を軽減するには、
日常生活の改善も大きな効果が期待できます。



五臓の「肝」の働きは、
激しいストレスなどに
さらされると調子を乱します。

まわりに気を遣いすぎる方は、
「肝」の調子をくずしやすい傾向があります。

 

「肝」の働きを順調にするには、
「自分自身が心地よい」がキーワードです。

ピーンと張りつめた糸を緩める感覚です。

 

・心地よい香りの入浴剤を入れて、ゆったり湯船に浸かる。

・心地よい音楽を聴いたり、好きな本、映画を見たりしてリラックスする。

・好きな仲間と楽しくおしゃべりしながら食事をする。

・「気」の流れをよくするセロリ、春菊、セリなどの香り野菜や酸味のある柑橘類を積極的に食べる。

・唐辛子、コショウなどの強い香辛料や塩辛い濃い味を控える。

・ストレッチや散歩など、適度な運動をする。

できることから一つずつ取り入れて、わくわく養生してください

 

月経前症候群(PMS)を改善する漢方薬は、ひとりひとりの体質や症状によって違ってきます。そのため、実際に漢方薬を服用される場合は、漢方の専門家のカウンセリングを受けることをおすすめいたします。



今日も寒いので、体調をくずされないようにきをつけてくださいね。


いつも最後までお読みくださいましてありがとうござます