シリアでの化学兵器攻撃はシリア政府を非難するために行われたヤラセだ、とシリアの国会議員
Idlib Chemical Attack Staged to Blame Damascus – Syrian Lawmaker

4月5日【SPUTNIK】

モスクワ(スプートニク):

 

シリア国内のイドリブ(Idlib)で報告された化学兵器による攻撃は、シリア政府への政治的圧力を強めるために外国政府によって計画されたものである、とシリアの国会議員ハリド・アブド(Halid Abud)氏がスプートニク紙(Sputnik)上で主張している。

 

「昨日の化学兵器による攻撃は、シリア政府を非難するために実行されたものです。

これは西側諸国がシリア政府に圧力をかける際の手段なのです」

 

西側諸国は自らが負けつつあり、「シリアにおけるイランおよびロシアの確固としたポジション」に抵抗するためにテコ入れをする必要があることに気がついたと同議員は示唆している。

 

シリア政府にはその中心地であるダマスカスから遠く離れた場所で化学兵器を使用する手段は持っておらず、結果、この攻撃はシリア政府の権威を脅かそうとする人々によって起こされたものであるという考えをアブド氏は主張しているのだ。


 

アブド議員「しかしシリア政府がこの攻撃を計画したと仮定すると、疑問が持ち上がります。ダマスカス近郊で攻撃することはシリア政府にとって都合がよく、大規模な非難の声を引き起こしたであろうに、なぜシリア政府はダマスカス近郊で行わなかったのでしょう?

 

シリア政府は(ダマスカスから)遠い場所でかかる攻撃を実行することはできません。

 

この流れで考えれば、この攻撃はシリア政府に反対する政治的な戦争を引き起こそうとしているシリアの敵によって犯されたものに間違いないと私は考えています」

 

シリアの反対派によれば、シリアの北西部にある一つの町で80人近くが死亡し、200人前後の人が負傷したという。

 

医療支援チャリティである国境なき医師団(MSF)は、被爆した人の症状から判断すると、サリンや塩素のような神経ガス(毒ガス)の可能性があると指摘している。

 

国連、そして化学兵器禁止機関(OPCW)はこの件に関する取り調べを開始した。

 

シリアのバシャール・アサド大統領はこの攻撃を命令したとして広くから非難を受けているが、以前、シリア政府は2013年に化学兵器を破壊することに合意し、化学兵器は所有していないと発言していた。

 

彼はまた、自らの国民に対して化学物質を使用したという可能性を排除している。


国連の支援を受けているOPCWは、シリアの化学物質の貯蓄分の撤退を監視していたが、2016年の1月、シリアの貯蔵兵器は完全に破壊されたと発表している。

 

しかしアメリカ国務総省は昨年の報告書の中で、シリア政府は一部の化学兵器を維持しておくことができ、市民に対して使用してきたのかもしれない、と述べていた。

 

 

 

 

【関連記事】(リンク先はすべて英語)

 

ロシアが遠隔からではなく、イドリブ攻撃に関する調査を現地で支援


OPCWによるイドリブ攻撃に関する調査のため、必要であれば専門知識を提供する準備がある、と国連

 

 

イドリブで行われたとされている化学兵器の「輸送手段」は確認できず 国連

 

イドリブ攻撃事件後、政府の航空機に対する飛行禁止地域の設定を、シリアの反対勢力が要求


 
タグ:chemical weapons, Idlib, Syria

 

 

 

【参考】https://sputniknews.com/middleeast/201704051052337497-idlib-chemical-attack-staged/

 

 

(翻訳終了)


*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

【コメント】

 

最後の一文、を解釈すると、過去に、国連とOPCWの監視の下でシリアが化学兵器が破壊されていたにもかかわらず、「いやまて。OPCWもうっかり見落とした化学兵器が残っていたのかもしれない」と推測にもなっていない根拠を恥ずかしげもなくさらし出しているんですね。

 

民間の監視機関の方が、よほどまともな仕事をするんじゃないでしょうか。

 

ロシアでもプーチン政権を揺るがそうと、まったく同じようにいろいろと姑息なことが行われている(最近の爆破事件、外交官殺害事件、カラー革命など)ようですが、必死ですね。

 

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 

 

(写真 上)ロンドンでテロ攻撃

(写真 中)パリでテロ攻撃

 

 

(写真 下)ロシアでテロ攻撃

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

【注】下の画像は、一部の方にはきついかもしれません。

残酷なものが苦手な方は、下の画像は見ない方がよいでしょう。

 

 

 

「その後の運命は・・・?」

 

2000年にドルを拒絶した(サダム・フセイン)

 

2009年にドルを拒絶した(ガダフィ大佐)

 

 

2006年にドルを拒絶した(シリアのアサド大統領)

 

2017年にドルを拒絶する準備中(プーチン大統領)

 

「ここでパターンが見えてこないか」(ジョージ・カーリン氏)