日本メディアとのインタビューで、プーチンの「ナンセンスを受け入れない」愛犬が大騒ぎする
Putin’s ‘no-nonsense’ dog causes commotion at interview with Japanese media (VIDEO)

12月13日【RT】

 

(画像 日本のジャーナリストらに警戒し、吠えるユメ YouTube)

 

 

ロシアのウラジミール・プーチン大統領は自らが連れてきた秋田県のユメをコントロールしていたものの、日本のジャーナリストの訪問者の前では言いつけを守ることを拒否したため、あらゆるトリックを駆使して静かにせざるをえなかった。

 

ユメは4年前は生後三か月の時に、秋田県知事からロシアの大統領へのプレゼントとして手渡されている。これは2011年の東北大震災の直後にロシアが助けてくれた感謝を象徴的に表すジェスチャーであった。

 

(当時のユメ http://en.paperblog.com/)

 

火曜日の今日、プーチン大統領は日本テレビと読売新聞とのインタビューに答えることになっていた。これは訪日前の記録的な訪問で、ロシア政府によればこのジャーナリストから、ユメが新しい居住地で元気にしているのか見たいと求めてきたのだという。

 

プーチンはその要請に応え、インタビュー前の撮影時間にユメを連れてきた。しかしここから状況は素早く予想できない世界に入っていった。

 

カメラの一つが音を出すと、犬が激しく吠え始め、インタビュアーたちにじりじりと近づいていく。二人のインタビュアーたちは、この場面が国際的な事故になりそうだと感じたのか、何かひきつったような笑顔で立ち尽くしていた。

 

紐を持っていたプーチンは平静さを保ち、彼のビジネススーツのポケットから犬のご褒美を引っ張り出した。これにより望ましい効果があったようで、ユメはプーチンの手の平から食べ始め、後ろ足を上げた。これは取材陣には喜ばしいことだっただろう。

 

その後ユメは連れられて行き、インタビューが行われることが可能になった。

 

「私の犬、ユメにお会いになりたいとお聞きしました。ご覧の通り、とても健康そうでしょう。」とプーチンが始めた。読売新聞の溝口烈(みぞぐち・たけし)編集局長は、犬に「驚き」、「怖かった」と認めている。

 

 

 

「警戒されるのもごもっともです。ユメはナンセンスの通用しない犬ですから。大勢の人がここにいてビデオカメラが周り、照明が付けられ、カメラのシャッターを押しています。彼女(ユメ)はガード用の犬です」とロシアの大統領は説明。

 

実は2014年、ソチで日本の安倍晋三首相との重要な会談の場でも、ユメは今回と同様、あまり協力的な態度ではなかった。会談での写真を見ると、プーチンはユメをかわいがっている一方で、安倍は一定の距離を保っていたことがわかる。その後、ユメは噛みつく癖があるとロシアの大統領は認めていた。

 

(画像 http://english.sina.com/world/p/2014/0208/670381.html

 

 

今回の訪問の前、日本はユメの「お婿さん」となる純血の秋田県を贈呈したいと明らかにしていたが、ロシア政府はそれを拒否した。その理由は両政府ともに明らかにしていない。

 

独立心が強く保護意識の強いことで有名な種の犬が犬小屋に増えることをロシア政府があまり望んでいなかったためか、あるいは外交的なジェスチャーの価値を下げるようなことを避けるためだった可能性も考えられる。

 

ウラジミール・プーチンの犬好きは有名な話で、2000年の大統領就任以来、複数の犬をプレゼントとして受け取っている。2014年に亡くなった彼の愛犬コニー4(Konni)もその一匹だ。

 

2007年にアンゲラ・メルケルとの会合の際にコニーが同席していたが、犬嫌いのメルケルはコニーの存在に怯えたという、最近の犬関連の外交事故の中でも最も注目を浴びていた。

プーチンは、メルケルがイヌ恐怖症であったことは全く知らなかったとしてその後、謝罪している。

 

 

 

 

(翻訳終了)

 

【参考】https://www.rt.com/news/370170-akita-dog-putin-yume/

 

 

 

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【コメント】

 

私の深読みしすぎだと思いますが、この動画を観てからRTの記事のタイトルを見直すと、まるで「ナンセンスを受け付けないゆめが日本のメディアに吠えつけたのは、彼らがナンセンスだから」とも受け止めることができるな、なんて考えてしまいました( ´艸`) また動画を観て日本のメディア代表の痛々しいほどの緊張と、とりあえずひきつった笑顔でいるものの、どうしたらよいのかまったくわからない二人の様子にはつい、笑ってしまいました。

 

ロシアのあんな場所で、プーチンさんの言う通り非常に体格の良い秋田犬に吠えられたらとまどうも仕方ないかもしれませんが、お二人は犬も飼ったことがないのでしょうか。

 

あんなに小さかったユメもロシアでかなりよく面倒を見てもらっているのか、とても体格のいい成犬になってますね!

 

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具体的なインタビューの具体的な内容についてはこちら。

 

プーチン大統領の日本のマスコミとのインタビュー内容を読み取る
【Sputnik】https://jp.sputniknews.com/opinion/201612143127826/

 

「ロシアのプーチン大統領は7日、日本訪問を前に読売新聞と日本テレビとの広範なインタビューに応じた。これは恐らくプーチン大統領の16年の大統領任期中で最も完全かつ率直な露日関係に関するインタビューだ。
 
プーチン大統領はきわめて正確に表現しているが、日本の立場を十分厳しく批判している」
 
プーチン大統領は、領土問題の解決を目指しているかとの質問に、「もちろんだ。我々はそれを目指しており、我々はこれを心から述べている。なぜなら私たちは日本との関係における過去のすべての問題を終わらせることに関心を持っているからだ。我々の前進を妨げるものがあってはならない。これは我々の国家的優先事項の一つに入っている」と述べた。
これはプーチン大統領の政治的目標であり、大統領は具体的に「我々は日本の参加に関心を持っている。例えばロシアの極東開発全般、テクノロジーを得ることだ」と指摘している。
 
リンク先にはかなり充実した「プーチン大統領の日本に対する外交的な本音」がまとめられています。
 
どうも白か黒の二元論的な答えしか頭になさそうな安倍首相と、どういった灰色にするかと提案しているプーチン大統領でどれだけ会話になるのかが気になるところです。

 

南で中国ともめている今、どう考えても北方領土問題でロシアとの関係を緊張させるのは国としても得策とは思えませんが。

 

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プーチン大統領、日本との領土問題解決の期限にコメント
【Sputnik】 https://jp.sputniknews.com/japan/201612133124160/
 
こちらのプーチン大統領のコメントを見ると、北方領土返還を自分の手柄にしたいのか任期中に何とかしたいと言わんばかりに焦っている安倍首相と、お互いの国益のために焦らず、慎重に進めるべきだというプーチン大統領の違いがよく理解できます。
 

「だが、私の任期や安倍首相の任期によって制限された時間枠をはめることは、プロフェッショナルではないように思われる」

 

ひょっとすると安倍首相では話にならないから、日本の次期首相に期待したいという思いもあるのかもしれません。

 

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そしてプーチン大統領から日本人へのメッセージ動画がこちら。

 

 

 

https://jp.sputniknews.com/politics/201612143133054/ より一部引用

 

「いま申し上げたいのは、両国には残念ながら多くの未解決の問題がある。しかし、ロシアでは非常に多くの人々が日本を知っているし、愛している。
 
まったく無条件に確信しているのだが、我々はいつの日か、必ずあらゆる問題を解決できるだろう。
 
しかし、いつ実現するかに関係なく、今日すでにロシアに住む何百万という人々が、大袈裟でなく、日本にひかれている。日本の何百万という人々もそうだろう。 

お互いを知り合おう、互いに協力しよう、有益な情報を交換しようという気持ち、そして未解決のすべての問題を解決しようという心からの願いがある。」


 
個人的には北方領土の所属に単純にこだわるよりも、ロシアとの間で健康的な経済的・政治的協力関係を築くことを優先する方が、アメリカに一極的に依存した不健康な状態よりも国民にとっても非常に有益なことだとは思います。