今日は世界中の注目が集まるイギリスのEU離脱の是非を問う国民投票の日です。

近所の店頭の朝刊も、地元紙を覗いては全部、EU離脱に関するものが見出しに来ていました。

 

 

 

私はイギリスの在留権は取得していますが、国籍は日本のままなので今回の国民投票でも選挙権はありませんが、旦那はさっそく選挙に行ってきました。

 

同僚から「あいつらは鉛筆しか置いてないから(不正を防ぐために)自分のペンを持っていけよ!」と言われたそうで、マーカーペンを持っていたとか(笑)一部の新聞でも、「不正が行われる可能性があるからペンを持っていくように!」という報道をしていたそうで、実際に投票場には鉛筆しかなかったそうです。しかも最新の情報によれば、投票場前で離脱希望の人に不正防止のペンを手渡していた人が警察によって逮捕されたとか。ペンを渡して逮捕なんて、どういう容疑なんでしょう?

 

前回の地元の選挙の時は社会科見学として投票場についていきましたが、今回はさすがにもっと人が多く集まっていました。

 

しかし今日は天候に恵まれず、ロンドンやイギリスの南東部は昨夜からの洪水で水を掻き分けて投票場に向かった人もいます(ガーディアン紙)。

 

昨夜はなんと一時間当たり1,000回を超える落雷があり、降水量も相当なものでロンドンのレスキュー部隊は洪水や落雷で被害を受けた家や建物で400件以上の救助に対応し、さらにロンドン市内では一部交通が遮断されているところがあるそうです(BBC)。たまたまこんな大事な投票の前夜に・・・

 

そういえばフランスで大規模なストライキが起きた時もフランスで洪水があり、パリ市内でも被害があったようです。何か大事がある時は、あたかも空もそれに呼応するように気象変動させられているような感じですね。

 

しかし今回の国民投票では、残念ながら国民が何を選ぼうとも離脱する可能性はほとんどなさそうです。

 

 

国民がイギリス離脱を投票で選択しても、イギリスのEU離脱は実際には起こらないだろうという信じられない仮説について

There is an incredible theory that a Brexit won't actually happen even if the public votes for it

6月21日【インディペンデント紙】http://www.independent.co.uk/news/uk/home-news/there-is-an-incredible-theory-that-a-brexit-wont-actually-happen-even-if-the-public-votes-for-it-a7093381.htmlより概要

 

 

・23日の国民投票で、国民がEU離脱を選択してもイギリスがEUを離脱しない可能性があるという。

 

この国民投票には「法的拘束力」のない参考程度のものであり、イギリス国会はこの投票結果に従う必要はないためである

 

政府は最終的な決断をイギリスの国会に任せることが可能(2011年の国民投票の際は、国民投票が最終的な決定とされていたのと対照的)。

 

しかしこの事実に気がついている国民はほとんどおらず、ほとんどは「国民投票が直接、イギリスのEU離脱の是非を決定する」と誤った考えを抱いている。

 

650人の国会議員のほとんどはEU在留を望んでいるため、国民が離脱を選択しても、イギリスのEU離脱は起こらない可能性は非常に高い。

 

 

 

(引用終了)

 

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保険などには「例外条項」があり、せっかく請求申請しても契約書の細かい字で「ただし○○の場合は除く」などと書いてあったために何もしてもらえずに騙されたような気分になった経験がある人もいるかもしれませんが、インディペンデント紙では、この国民投票のケースはこういった事象としてはイギリスの政治史上最悪の一つだとしています。

 

 

投票結果の操作の可能性も大いにありますし、私自身はあまりこの国民投票には期待してはいませんでしたが、まさかここまでばっちりと備えていたとは・・・

 

しかも前回の記事でもちらっと言っていたように、こんな国の運命を大きく左右する(と言われている)国民投票で、労働党と保守党が共に残留を支持しています。

 

「選挙で代表者を決めているから民主主義」「他の独裁国家よりはマシだからうちの国は民主主義」「二党制で選択肢があるから民主主義」「三権分立で国民の権利が守られているから民主主義」などと信じている人も多いようですが、国民投票が参考程度で、二大政党の両党が同じアイディアを支援していて本当にこれが民主主義なんでしょうか?

 

しかも「投票で不正に操作される可能性があるから」なんて新聞で伝えられているなんて、国民の政府に対する信頼感がほとんどないことも明らかですけど、この民主主義詐欺は「合法的」な顔をした大規模マフィアのようですがいろいろな「民主主義国家」で通用しているようです。

 

 

 

 

 

 

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「人類に対する裏切り者達」

 

(ロスチャイルド、ソロス、ジャン=クロード・ユンケル、メルケル、キャメロン)

 

 

 

 

 

 

 

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「あなたの一票が大事です!

 

次から一つを選択してください。

 

 

 

 

□ ロスチャイルド王朝

 

□ ロスチャイルド王朝

 

□ ロスチャイルド王朝

 

□ ロスチャイルド王朝」

 

 

アメリカ大統領選挙も、同じような感じ?

 

 

 

 

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「投票とは

 

 

 

 

成長した大人に、選択の自由が与えられているような幻想を与えること」

 

 

 

 

 

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「世界で最初の民主主義を実現した古代アテネには、オストラシズムという制度がありました。

 

このオストラシズムの元では、一年に一度、民主主義的プロセスに対して最も有害だと思われる政治家が誰かについて人民が投票したシステムです。

 

 

 

 

この投票の『勝者』は、アネテから10年間追放されていました」

 

 

 

・・・今だと、「民主主義的プロセスの妨げ」となりそうな人や団体ばかりで、どこから始めたらよいものかという感じもしますが、いいシステムですね。さすが民主主義制度という概念の生まれた国です。

 

日本でも参院選選挙で盛り上がっているようですが、もちろん自民党は問題外としても、その他の選択肢はなんでしょう?民主党?民主党政権になっても、まだまだ「民主主義的プロセスの障害」だらけでしょう。。。 とはいえ自民党は「国民主権などなくしてしまえ」などと平気で公言するほどなので、他の政党の方がマシかもしれませんが。

 

 

選びたくもない選択肢しか与えられていない場合に、本当の国民主権なんて実現されることがありうるのでしょうか。国民の意志表示(国民投票)は「参考程度」で最終的な決定権は国会議員にある場合は?

 

 

イギリスの新聞などには、他の欧州の国の人から

「イギリスのEU離脱に期待!それが実現すれば、私たちの国も後に続いてEU脱退ができるかも!」という友好的なコメントなども寄せられていましたが、その期待に応えることはできるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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