まさに「おそロシア」!


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ロシアの巡航ミサイルが地中海&カスピ海から発射され、一度に600人のISISの殺害に成功

Russian cruise missiles hit ISIS from Mediterranean & Caspian; 600 killed in one strike
11月20日【RT】https://www.rt.com/news/322881-russia-cruise-missiles-isis/より翻訳


© Vasily Botanov / Sputnik                                                         



ロシア軍部が地中海およびカスピ海の両方からシリア国内のイスラム国の拠点に巡航ミサイルを発射し、一撃でデリゾール市の600人以上のテロリストを殺害したことを、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相が伝えた。

「11月20日、カスピ海艦隊の軍艦から、(シリアの)ラッカ、イドリブ、アレッポ地域の7箇所の標的に対し、18発の巡航ミサイルを発射しました。

ミサイルはすべての標的に命中しています」
と、国防相がウラジミール・プーチン大統領に報告している。

全体で、今回の軍事作戦には10の軍艦が参加しており、うち6つは地中海に待機している。



軍艦からミサイルが発射される様子





ショイグ国防相談:

・イスラム国(IS、元ISIS/ISIL)は、ロシアの攻撃の結果として巨大な損失を被った。

・地上からのデータは、シリアへ到着するテロリストの数は減少し、戦闘地域から逃走して北部や南西へ向かう戦闘員の数も増え続けているということを示している。

この4日間の間、ロシア空軍は522回の襲撃、巡航ミサイル100発、そして様々な種類の爆弾1,400トンを配備した。

・デリゾール市(Deir ez-Zor)の標的に、複数の巡航ミサイルを用いた一度の襲撃により、600人以上の戦闘員を殺害した。






ロシア空軍の航空機や空爆の様子




国防相はまた、ロシアが焦点を合わせているのはテロリストの経済基盤であり、石油貯蔵および製油所15箇所、そして石油運搬車525台を標的にしていることを明らかにしている。

「ロシアは、(ISISから)6万トンの石油が闇市場に流れるのを阻止し、同テロ組織は一日当たり150万米ドルの損失を出しています」


ロシアはそれ以外にもすでに、ジハードの訓練キャンプ23箇所、爆薬製造施設19箇所、武器弾薬庫47箇所やその他の標的を破壊したと同国防相は説明している。

さらにロシア軍の空爆作戦により、アレッポやイドリブ、ラタキアやパルミラ近辺でシリア政府軍に対し際立った支援を提供しているともいう。また、プーチン大統領からの命令により、ロシア軍部はフランス軍部に協力し始めたとも。

国防相が公開した動画では、シリア国内のKhmeimim基地でロシアの兵士らが爆弾に「私たちの人々のために」「パリのために」と書きとめ、それがテロリストに投下された様子が映し出されている。




ISISに投下される前の爆弾に文字を書き込む様子



インターファックスに対し、シリアのアリ・マイハブ准将が次のように述べている。

アリ・マイハブ准将:「ロシアの空爆が効果的であるという多数の証拠があります」

「ロシアの大規模な空爆により、シリア国内の国際的テロリスト組織の管理・財政システム、そして基地や貯蔵庫が破壊されて修復不可能な損傷を与えています」



ロシア政府のドミトリー・ペスコフ報道官は、シリア国内でのイスラム国に対する地上軍事作戦については関与しないというロシア政府の考えに変化はないとしています。

「地上戦については議論はなされておらず、今も議論はされていません」と、ペスコフ報道官がインタビューに答えてた。

一方、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相とアメリカのジョン・ケリー国務長官は電話での会談で、シリア国内でイスラム国に対抗するには連携が必要であり、シリア政府およびシリアの反対勢力の間での協議を開始する必要があると話し合った、とロシア外相が声明文の中で明らかにした。

パリでのテロ攻撃の後から、ロシアはアメリカ政府に対し、空爆までの間に少なくとも3回は空爆について連絡を行っている、と金曜日、アメリカのある当局者が明らかにしたとロイターは報道している。




(翻訳終了)



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アメリカを中心とした連合軍がシリアに攻撃(危険勢力没滅のためということですが)し始めて相当な時間が経過しましたが、連合軍によるシリアへの「支援」では、イスラム国よりも一般市民への被害の方が大きいという批判ももちろん、あがっています(インディペンデント紙)。


そういう報道ばかり見ていると、イスラム国のようなテロリスト集団の撲滅は、多大な悪影響のある、困難な仕事なのかと思っていたら・・・カスピ海からでさえそんな精密な攻撃が可能なんですね。



ロシア民間機がエジプトで墜落したのもテロ行為であった、とロシアが発表したこともあっての「報復」なのでしょう。


【関連記事】
【テロ戦争ロシアのプーチン大統領がイスラム国への空爆強化に賛成!旅客機墜落をテロと断定! (真実を探すブログ様)

「爆弾」の写真掲載=ロシア機墜落で「イスラム国」 (Yahooニュース)




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こちらは9月のニュースですが本文にも軽く説明がある通り、ロシアの空爆が始まってから、シリア国内から逃亡しようとするイスラム国の戦闘員が後を断たないそうです(Anonymous)。


しかも、一部のイスラム教徒男性にとっては非常に重要な意味のある髭を剃り落とし、女装をしてトルコへと国境を超えて逃げようとしているとか。かなり必死ですね。



(画像 ツイッター上で出回っていた、ISIS戦闘員が剃り落とした髭の写真とされるもの)


しかし他のメディアでは、このようにして逃げ出そうとしても、国境辺りではロシアが逃げれないように戦闘員を阻止しているという噂もありました。





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ロシアの戦闘機がISISの石油販売経路を阻止:シリア国内で500台のテロリスト石油運輸トラックを破壊
Russian warplanes disrupt ISIS oil sales channels; destroy 500 terrorist oil trucks in Syria
17日【RT】https://www.rt.com/news/322614-russian-warplanes-isis-oil-trucks/





ロシアの戦闘機がISISの石油関連施設・車両を破壊する様子



先日のG20の記事でもあったように、アメリカも渋々とシリアのISISの攻撃を開始したそうですが、アメリカのテレビではロシアの空爆の様子を「アメリカの手柄だ!」と話している報道局もあるそうです(http://off-guardian.org)。


日本のメディアでも、例えば「ロシア ミサイル イスラム国 攻撃」などと検索すればいくつかニュースが出てきますが、ロシアの発表とはまたまったく異なっています。

例えばyahooニュースの11月20日
のニュースでは、ロシアの攻撃により民間人の死者が403人出たと報道されていますが、この発言をした「シリアの人権監視団」は実は拠点がイギリスだったとRTが暴露していました。イギリスの一軒屋では、この男性は一人で「活動」をしているようです。

一方、ロシアは現地の情報はシリア政府から直接もらっている可能性が高そうですね。攻撃の正確性もそこから来ているのでしょうか?



イギリスにある「シリア人権団」がRTによって暴露された様子



もちろんロシア側の報道も偏ったところはあるでしょうが、
東西のメディアの報道内容を比較してみると、各国のいろいろな駆け引きが見えて興味深いです。

真実はその中間くらいか、あるいはまったく別なところにあるのか。





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そして、以前からシリアではロシアの介入が歓迎されていたことはよく動画などで見かけていましたが、シリア国民のロシアに対する信頼度が垣間見られるような驚きのニュースも。




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シリア国内でロシアが対イスラム国の軍事作戦を開始してから、100万人のシリア難民が母国へ帰還―シリアの国連大使
1mn Syrians return home since launch of Russian anti-ISIS ops - Syria UN ambassador

11月17日【RT】https://www.rt.com/news/322401-syria-refugees-return-isis/


(写真:シリアへ帰還する難民の様子 9月23日シリアにて撮影© Khalil Ashawi / Reuters)



欧 州ではパリの攻撃から反イスラム・反難民的な動きが相当、強くなっていますし、対応策も必死で議論されていますが、シリアの人たちももちろん難民として寒 くて邪険な扱いを受けることもある外国よりも、シリアに安全に暮らせることが可能ならそちらを選択する人が多いでしょう。

そうなれば、外国人排斥主義的な人たちにとっても望ましい結果になるのではないでしょうか。




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【おまけ】



「たとえ便所に隠れていても

息の根を止めてやる」


(画像 blog-imgs-63-origin.fc2.com


チェチェンのテロ組織に対するプーチンの一言。

元KGBですしね。テロ組織に情け容赦がないのは変わっていません。










イルカと戯れるプーチン閣下


「プーチンが海に入ると、必ずイルカが寄ってくる」という噂もありますが、この写真撮影の直後にジャーナリストが海に入ったらイルカに足を噛まれて流血騒ぎになったという話も。