生態系保護:バイオレメディエーション(生物による環境修復技術)
Eco Preservation : Bioremediation

2013年9月19日https://propelsteps.wordpress.com/2013/09/19/eco-preservation-bioremediation/
 より一部翻訳


バイオ・レメディエーションとは?


「レメディエートRemediate」とは問題を解決するという意味ですが、「バイオ・レメディエートbio-remediate」になると生物の有機体を利用して汚染された土壌や地下水の環境問題を解決するという意味になります。

バイオ・レメディエーション的機能を果たす微生物は、バイオ・レメディエーターとして知られています。

汚染されていない環境では、微生物や菌類、原生生物やその他の微生物は、有機物を分解する働きを常に行っています。それでは、この環境がオイルのような有機汚染物質によって汚染された場合、何が起こるのでしょう?一部の微生物は死滅しますが、一方でその有機汚染物質を食べる能力のある他の微生物は生き残ります。

バイオ・レメディエーションは、このような汚染物質を食べる生命体と、その生命体の成長を早める肥料や酸素、その他の条件を提供することによって機能しています。

そうすることにより、これらの生命体はそれに応じた早目の変化量で有機汚染物質を分解することができるようになります。実際のところ、バイオ・レメディエーションは石油流出を浄化するサポートとして使われている場合が多いのです。






汚染された場所でのバイオ・レメディエーションは、一般的には次の二種類のうちのどちらかで機能しています。

上記のケースでは、汚染場所にすでに生きている汚染物質を食べる微生物の成長を促す方法が探し求められています。

二つ目の方法は、比較的利用されるケースは少ないですが、汚染物質を分解させるための特別な微生物をそこに加えるものです。


バイオ・レメディエーションは一部の汚染には有効な浄化方法となりますが、ご想像の通り、すべての場合に利用できるものではありません。

例えば、ほとんどの微生物にとって毒性のある高濃度の化学物質によって汚染された場所では、実現可能な方法とはならない場合もあります。そのような化学物質には、カドミウムや鉛といった金属類、そして塩化ナトリウムのような塩などが含まれます。

それでも、バイオ・レメディエーションは自然界で起きている生物分解と同じプロセスを強化することによって浄化する技術となってくれるのです。

汚染物質や場所によっては、バイオ・レメディエーションは、汚染物質の焼却や埋め立てなどといった代替的な解決策よりもはるかに安全で安価な解決策となることがあります。

また汚染を現場で対応するため、大量の土砂や堆積物、あるいは水などが処置のために掘り出されたり、くみ出されたりする必要がないというというメリットがあります。



(略)



Shaily Mahendra: Bioremediation






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