「第六の大滅亡」が間近に:「人類が地球を守ろうとしなければ、滅亡」

On Brink of 'Sixth Great Extinction,' Humanity Must Conserve or Die

6月22日【CommonDreams】http://www.commondreams.org/news/2015/06/22/brink-sixth-great-extinction-humanity-must-conserve-or-die
 より翻訳



私たちの惑星、地球は「第六の大絶滅期」に入りつつあるということが公に認められました。最も保守的な予想でさえ、現在の種の絶滅の早さはこれまでの大量絶滅よりもはるかに上回るもので、これは人類の責任であると共にリスクでもあることを明らかにしています。



(Photo: Cheryl/flickr/cc)



20世紀における特定の種の絶滅率の速度は、気象変動や森林の伐採、汚染などの人間の活動による影響がなかった場合と比較して100倍まで高くなっていたということという、北米の複数の大学の科学者らによる共同研究が、先週、サイエンス誌上に発表されました。


さらに、もしこの絶滅の速度が継続した場合には、「生命を回復させるためには何百万年も必要であり、早々に私たち、人類そのものも早期に消滅する可能性が高い」と、主執筆者であるメキシコ国立自治大学のジェラルド・ケバロス博士が話しています。

共同出費津者で、スタンフォード・ウッヅ環境学会(Stanford Woods Institute for the Environment)の上級研究員兼、生物学で人口研究のポール・エールリヒ氏は、次のように述べています。


「現在、大きな疑いなしに、私たちは第六の大絶滅期に入りつつあるということが(この研究が)明らかにされています」

「実質的に、ほぼ瀕死状態の種が複数、地球上に存在しています」


6500万年前、おそらくは地球に隕石が衝突して恐竜が絶滅した最後の大絶滅期以来、絶滅の速度は前代未聞のレベルに到達しているということは、多くの科学者が長い間、合意しています。


哺乳類、鳥類、両生類が直面している絶滅のリスクの上昇について、何年もの間環境保護団体は警告を発しているが、これはハーバード大学の生態学者エドワード・オズボーン・ウィルソン氏は、2010年にこれを「生物の多種多様性」と呼んでいます。

しかし金曜日に発表された研究内容は、「たとえ極度に控えめな予測でも、現在は、大量絶滅期の間の絶滅の割合(背景率)の最高100倍までの速度で種族が消滅していることが明らかにされました。


詳しくはスタンフォード・レポートに次のように記されています。


脊椎動物は、現代の現存する化石上のデータが最も信頼のおけるのグループですが、そこに焦点を合わせた場合に、背景率と現代の絶滅率の差が最も小さい予測を用いた場合だったとしても、人間が「世界中で勃発している生物の多種多様さの喪失」を促進しているという結論は正当なものかを研究者らに尋ねました。その答えは、確実に正しいというものでした。


そして種が消滅することで、たとえばミツバチの作物授粉や湿地帯の浄水などの極めて重要な生態系システムの機能も消滅しています。


現在の種の喪失の率でいくと、人間は次の3世代で生物の多種多様性から受けている恩恵の多くを失うことになりますが、これを同研究の執筆者であるエールリヒ氏はは次のように記しています。

「私たちが住んでいる場所の手足をのこぎりで切断しているようなものです」


金曜、ケバロス博士はガーディアン紙に次のように話しています。

「どれだけひどい状態かを見て、私たちは非常に驚いています」

「私たちは最も控えめな率を用いていましたが、それでもなお、通常の絶滅率よりもずっと高いもので、私たちは大規模な種の喪失を経験していることを本当に示唆しており、非常に気が滅入る結果です」

「研究結果は本当に、私たちが第六の絶滅期に突入しており、さらにその原因は人間であるというしたことを示しています」



「本物の」第六の絶滅期を避けるためには、すでに危機に晒されている種を保護し、特に居住地の喪失や、経済的利益を目的にした過剰搾取、気候変動など、その種の個体数にかかっている負担を和らげるための迅速で強化された努力が必要であると研究者らは結論を出しています。


これらのすべては、(特に裕福層の中で)消費と経済的不公平を増加させる人類の人口規模および増加に関係しています」


まだ、種や生態系(エコシステム)、人口を保存するために素早い行動を起こす時間は残されています。しかし、その窓は急速に閉じつつあるということを研究者らは警告しています。






(翻訳終了)



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